◆◆◆ 1435 ★ ニセ作品  ◆◆◆

2009.11.1 更新

ナラヨシトモさんの贋作が、ヤフーオークションで売られていた。

1円スタートで、親類とか、祖父の処分品とかいう品。

鑑定などもしていないので自己責任でといいながら、ノークレームノーリターン品。

2点出品されて、それぞれ30万円前後で落札されたらしい。

ニセ作品の画像も入手された方がいて見せて頂く。

何でバレたかといえば、本人が、自分の作品ではないと言ったからで、そこが、インタラクティブだと関心。

死んじゃえば、そのアタリは曖昧になるよなあ。

そういう、真贋の手助けになるのが、レゾネと呼ばれる、全ての作品を収録した図録ということになり、レゾネがあるかないかというのが、作家のステータスにもなっている。

 

今日届いた、月刊ギャラリーの広告にも、『三岸好太郎のレゾネ作成にご協力下さい』

という記事があった。

作家の手を離れる前に、画像の撮影をしておかないと、手を離れてしまったら、もう、二度と撮ることはできないと覚悟するべきである。

だから、作品の管理というのは重要で、作品の管理ができていた作家さんの作品は、評価も高くなる場合が多いのだ。

(アタシの研究的には、レゾネがキチっとある作家さんは、有名な人なら、レゾネの無い人の倍ぐらいする。)

それは、号100万円が常識の所、レゾネの存在で号200万という人を見たことがあるって話である。

贋作かぁ。

どちらにしたって、もうホンモノは、入手できないぐらい、高値になっちゃったからさ、別に、レプリカでも、複製でもいいような気がするよね。

安ければね。

ホンモノだと言って、販売していたワケでもないけどね、まあ、物凄く特徴ある絵だからさ、、、、、、。

まあいいか。ここに書いても、何も解決しない。

大切なことは、ニセを作られないような、何らかの特徴を持つというところだとも思う。

嫌まあ、平面表現という話でいえば、それは、物凄く厳しい話なんだよね。

立体であれば、多少なりともね、可能性はあるような気はする。

例えば、この前、茶椀を6個作ったんだけど、どれも、手びねりなのに、ほとんど同じ形になってしまう。

これは驚くよね。笑。

個性というものは、作品に現れてしまい、カンタンには追随できない部分を持つものなんだよね。

それだって、 絵が物凄く上手い人で、模写はできるけど、オリジナルな作品は作れないという人だって、多数見てきている。

どちらが正しいということではない。

絵の修復や、模写作品を収集している美術館だって世の中には存在するわけだし、オリジナルの絵で、新でも芽がでないよりは、快楽の園のレプリカでも大量に作って売る技量を持てたほうが、金になることだってある。

スペインで、アタシがホームステイしたときに、快楽の園の油彩複製画がホームステイ先の廊下に掛けられていて、アタシは、レプリカでもいいから、ちゃんとした作品を一枚欲しいものだと、真に思った。

ホンモノはプラド美術館か、どこぞのスペインの美術館で拝ませてもらった。

ああ、これがホンモノなのか。

そうして、ホンモノを見て、マスマス、ニセでもいいや。

という気もちになったものだった。

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