◆◆◆ 1368 ★ 犬塚勉さんの油彩画 ◆◆◆

2009.7.9 更新

犬塚勉さんの油彩画を見る。

絶筆の作品などは、さすがに、魂の叫びという域。

写実系の人は、実物以上でないとね。

命がけの登山の末、絵となるモチーフを決め、実物以上に昇華させてゆくその根性は、スゴイよなあ。

38歳で、とうとう、登山の途中で遭難し、帰らぬ人となった。

なかなか心を打たれる番組構成だったと思う。

特に、奥さまの思い出話や、日記に書かれた内容なども壮絶な創作風景である。

そういえば、そういう人を何人か見たことあるよな。

その人は絵を描く人じゃなかったけど、趣味が登山で、最近は、スキューバーダイビング。どちらも命を賭けて、超ハードな内容で、死ぬ寸前までいかないと気が済まないのだそうだ。

イロイロな人生がある。

そういえば、昨日も、変な案内がきた。

こちらは、メール便で届く。

中を開くと、作家さんの作品を、ホテルやオフィスに貸し出してくれるのだという。

そうして、審査料が8点まで2000円。

審査に通ると、作家が5万8千円支払って、ホテルなどに置かせてもらうのだという。

フランスのホテルって書いてあるけどな。うさんくさっ。

きっと、ホテルやオフィスからも金を取り、主催者が儲けるシステムだね。

まあいい。

どの作家さんだって、露出をしないわけにはゆかない。

どうやって露出するのか。

ここが最も重要なポイントなのだ。

何もしないというワケにはゆかないし、それじゃ、一体いくら支払うのが妥当なのか。

そのことは、誰にも解らない。

長島センセイも、僕も、最初は、貸画廊からスタートでしたよ。

と話してくださったことを思い出した。

この前銀座を回ったときにも思ったんだけど、貸画廊での展覧会って、企画と比較すると、信じられないぐらい、レベルが落ちるんだよね。

その差を、作家さんが、自分で理解できないといけないということになるけど、企画と貸しの違いも解らない作家さん大量だからなあ。

まず、そこから説明。笑。

まあいいかぁ。

イラストのお友達は、イラストのデータ作成でお金が稼げるから、原画を売る必要がないんだよね。

そういう理由で、別に、売るためにどうすればいいかとか考えないし、そういう勉強もしないし。みたいな。

自分が納得するまで、イロイロなギャラリーで、展覧会を開いてみるのも、まあ悪くないかなあ。

ギャラリーには、それぞれ、良い・悪いもある。

そういえば、この前、展覧会を某所でしたという人の話。50万円以上の売上げがあったのに、一円も作家さんにお金が入らなかったという話を聞いて愕然とした。

何でも、広告掲載費とか、額代などを差し引かれ、経費だけでも赤字だったからという理由らしい。

絵は、買った人の手に渡っているのに、作家さんにお金が入らないなんてね。

なんだか、詐欺っぽい。

ウチのオットに話すと、「こんな汚い世界で、アナタが渡り合えるはずがないから、もう辞めたらどうですか」

みたいな話になる。

ホント、何だか嫌になる。

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