◆◆◆ 1357 ★ 清宮質文(せいみや・なおぶみ 1917〜1991)-3 ◆◆◆

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2009.6.26 更新

なかなか清宮の話にならないけど、日記にも流れがあるので仕方がない。

何版も同じようなモチーフを重ねて作られる、質感の高い版画である。

実物かぁ。

見たことあったかなあ。

村上画廊にあったということは、そこで見ている可能性はある。うん。確かに、見たかもしれない。(忘)

木版だからね。

なんとなく思い出してきた。

「ショボイ木版画なのに、随分高いんだね。」とか、失礼なこと言った気がするよ。笑。

版画は画面が小さいし、木版というのは技法が単調で、どれぐらい凝って作っているとしても、鑑賞者が気づかないつてこともあるのよね。

というか、いいっちゃいいけど、どっちにしたって、買わない筋だよな。間違いなく。

アタシの収集方向からは反れているからね。

技法的な話をすれば、板目に垂直に引かれた意図的な筋のある版木をつくり、色を何枚も重ねて刷られていて、独創的な画風を作り出している。

版画を作る者なら、その画面の質素な中にちりばめられた無数の色がどうやって作られたのか、必ず引き込まれるような画肌を持っている。

静かなる画面の、ヒラリとした小さな動きにはホントウに心が癒される。

生前、そんなに売れたということでもないらしいけど、村上さんがそれなりの値段で出してたワケだから、収集筋ご垂涎ではあった作家さんだと思う。

ああ、もっと良く見ておけばよかった。実物を無料で拝める機会は、今後も皆無と思う。

版画かぁ。

見るのは楽しいけどな。

アタシは、銅版画が、見るのも、作るのも一番好きかもな。

この前も版院展を拝見したけど、木版の力の入った風景の大作が並び、みんな頑張っているなと思わされた。

どの絵も同じに見えて、浮世絵風から脱却するのは難しいんだとも思えた。

かといって、清宮の世界を理解できるのは、収集家と称する輩の中でも、ごく僅かに違いない。

そこが、版画の醍醐味ってことなんだと思う。

清宮の特番がテレビで流れるってことは、近々、回顧展があるのかもしれない。

展覧会の成功というのは、本当に巧妙に設計されていて、まず、テレビ番組やなにかで、作家の生涯とか、作品、創作の苦悩なんかを紹介。

ある程度の知名度が上がったところに、ドンと、大規模な展覧会を開いて集客をするってところがある。

版画の展覧会の場合、展示そのものは、(サイズが小さい場合が多く)地味なんだけど、ショップではホンモノの版画が売られたりもするし、筋の人は、馴染みの画廊さんなんかに、作品を探してくれるように頼んだりもするため、マーケット的には貢献する場合も多い。

なんせ、仕入れ値が安いからさ、それなりで売ったとしてもね、儲ける人は儲けるっていうストーリー。

とはいっても、ゲンダイアート系よりは儲からないかもな。

版画って安いもんね。

そんなことよりも、ゲンダイアートの行方がアタシは心配である。

扱い画廊が潰れちゃったりしたら、作品ってどうなるんだろうか。

まだ、その辺の情報は不足している。

というか、知りようがないよね。

だって、無くなっちゃうんだからね。

情報の取りようが無いもんね。

村上さんに、こんど、CG作品のことも聞いてみよう。

アタシのノウミソが古いのか、それとも、彼はもっと古いのか、到底、CGの作家さんが、この先、世に出られるとは思えない。

アタシが見たことがあるとすれば、最低でも写真などの印画紙で恒久的な方法(プラチナとかゼラチンプリントなどの手法)で印刷した作品を、ちゃんとしたパネルに貼ったり、プラスチックの板に貼ったりした作品は、多少なりとも、売れていたような気がする。

CGの人は、出版・広告関係で、自分の才能を現金化するしかない。

おじゃら画廊

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