◆◆◆ 1329 ★ レースきり絵 蒼山 日菜さんの番組を見る ◆◆◆

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2009.6.5

昼飯を食べながら美術番組。

フランスに住んでいらっしゃる、蒼山 日菜さんの番組を見る。

なんでも、フランスの切り絵の大会で、日本人初のグランプリを受賞されたのだとか。

グランプリを取ったのは、蝶が何匹もいる作品だと思う。

フランス人の、何とかいう人の書簡を切り絵にした作品には、心が動かされた。

他のは、美しく、格調高いコーヒーカップの絵のようなんだけど、躍動感に欠ける。

彼女は、若い頃ご苦労されていて、フランス人のご主人と結婚し、余りにも幸せなので、この幸せがなくなってしまったらどうしよう

という理由で、パニック症候群になってしまったのだそうだ。

よく解らないけど、幸せっていうのも、精神を追い詰めるものなんだね。

リトグラフ

ご主人に、何か趣味を見つけるといいと言われ、近所の主婦たちの間で流行っていたきり絵を始めることにする。

そんでもって、どんどんと力が上がっていったのだという。

細かく、精密で、美しい切り絵にである。

使っている画材は、刺繍用のハサミを、専門の研ぎに出しているのだそう。

なるほど。

鼻毛のハサミじゃダメかなあ。大きさもよく似ているし、よく切れるけどな。

というように、アタシの思考は、自分で作る方に向いてしまう。

切り絵かぁ。

髪の毛一本を残すというのは、性格的にムリだよな。

やめておこう。

リトグラフ

ご主人に、彼女の話を聞くと

「彼女の絵は、美しかったし、性格がカンペキ主義者なので、きっと、こうなってゆくと思っていた」

と話していたのが印象的だった。

素質というのは、誰にでもあったとしたって、適した表現に出会えるのかというのは、運としか言いようがない。

番組の後半、フランスの有名画商から電話があり、作品を何点か見てもらいにいく映像が流れた。

画商の主は、書簡を切り絵にした作品を手に取ると顔色が変わり、ぐっと凝視する。

心が動かされた瞬間である。

よほどのことがない限り、目が肥えている人は、あんな表情にはならないものだ。

あの作品は、アタシもいいと思う。

花をモチーフにした作品だと、躍動感が出しづらいので、人間や動物を入れたり、ピエロやダンサーを作ると、きっと、画商の心は動くと思う。

花というのに動きを加えるのは、難しいからである。(もともとの被写体が静止しているので)

蝶だって、もっと動きが出せるはずなのだ。

リトグラフのアルミ板

番組の中で、アタシは日本人だから、日本的なモチーフも絵の中にはいってしまうけど、フランスに暮らし、もう帰ることはないんだから、フランス的な作風になっていると思うと語っていたのが印象的だった。

辛い思い出があるのだと思う。

オジャラは、海外に暮らしたことがあるので、その意味は解る。

そういう人も沢山見てきたのだ。

彼女の夢(切り絵で成功)は、彼女のがんばりにより、実現するかもしれない。

そういう流れの番組で、とくに、その切り絵の美しさが印象に残った。

コマ割りして、アニメーションなどに出来ると、きっと、仕事が大量に来るようになると思う。

以前、テレビで見た、切り絵風のアニメーションは、本当に美しかった。

あんなに美しい切り絵が作れるというのが、もう奇跡。

番組を見てもらいたい切り絵作家さんは、3人もいる。

どの人も、イラストレーター協会の会員さんで、個性的な切り絵を作る。

そうして、会に入り、随分友達が増えたのだと思った。

リトグラフで作った個展ポスター

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