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2009.5.26

今日は、ノーマンロックゥエイ。

古き良きアメリカを愉しむ。

いちまい、ウチにもあったよなあ。ポスターが。笑。

あれは、テイスト外だけどなあ。

それにしても、モデルを使っていたというのには驚いた。リアルな画面の作り込みなので、作る工程を拝見すれば、結果に納得というプロセス。

まず、モデル探しから始めるのだという。

それから、自分のイメージに合う小道具もそろえる。

そうして、モデルには、何時間もポーズをとらせ、イロイロな表情を専属のカメラマンを使って撮影するのだそうだ。

イラストレーションに、専属のカメラマン。

やはり、巨匠というのは、格が違うワケだよね。

彼は、ポストの表紙を長いこと手がけていたらしい。

1960年から70年代、人種差別の渦中、黒人の絵を使ってはいけない、ポストの表紙絵を辞め、別な雑誌の表紙絵を描くことにし、彼の真の作品が次々と生まれたのだという流れ。

なるほど。

描きたくても描けないというのは、ストレスが溜まるからね。

そうして、どんなに苦しい中でも、例えば、戦争の中であっても、楽しい瞬間を切り取って、表現するという彼の創作方向は、間違いなく芸術表現である。

いつも私が話している、

「芸術とは、瞬間表現である」

という話に照らし合わせてみても、彼の作品は、瞬間の極まった瞬間を凝縮されている絵画である。

長いことずっと、水彩画だと思っていたけど、油彩だったことにも驚いた。

作品の恒久性も持ち合わせているということになる。

日本で彼の展覧会が開かれていたときに、二時間待ちだったため、図録だけ買って帰ってきたんだった。

原画も見ていれば、水彩画だとは思わなかったに違いないが、二時間待つ根性も持ち合わせていない。

週間新潮の谷内六郎さんとは、全く画風がちがうけど、どちらの表現も、瞬間表現であり、そうして、どういう気持ちを読者が抱くのかという、心理までも、よく研究して作られている。

そういう絵は、実はそんなに多くない。

真鍋博さんであってもそこまでとは思はない。

何を意味しているのかといえば、人の内面や、心理についての研究も、描く側は怠らなかったということになる。

まあ、最初から、そういう画風だったということではない。

絵を描き続けているうちに、だんだんと、そういう意志を持つようになる。

そうして、結果(作品)に、それが現れてくる。

そういった作品が、軌跡となって残ってゆく。

そういうことになる。

白髪一雄さんの展覧会があるという。2008年に他界されたのは知らなかった。

彼は、カンバスの上に、足の平で大量の油彩を盛り上げ描くという画風。

別段、瞬間的な創作活動であり、創作そのものに意味は感じないが、その自由な発想や、人々を驚かせるまでの画力については、見る者の記憶に残る作風である。

私も何点か、彼の作品は拝見したことがあり、自分の創作方針を全うされたということに敬意を表したい。

 おおっ。この絵は、トランプの文字が逆になってる。

(版上サインは、わざと反転させています@ピカソ風に)

先日、近所にお住まいの画家の、T崎さんが訪ねて下さった。

彼女は、以前にも、あとりえ個展を訪ねて下さった作家さんで、足立区の区展で、アタシが賞を頂いたときに、隣の席だった人でもある。

海外でご活躍で、昨年の個展でも、100号や、20号が売れたのだと話してくださった。

彼女は、アタシが街貼りしているピカソの絵のパロディーを見て、創作の意志が感じられる作品になっていると感想を述べて下さった。

オジャラ「はい。あの作品は、アタシが、コンテンポラリー作品を描こうと思って作った、最初の作品です」

その後、そういう作品は作っていないけど、まあ、概ね、そういう意志は持ってはいる。

意志は、より、描画ではないコンテンポラリー作品に強く出てくるようになっていて、それは、仕方が無いことだと思う。

ノーマンロックウェルは、

●平凡な日常を描きたい

という強い意志を持ち、そういう作品を残したということになる。

どんな意志を持ち、創作をし、結果を残すのかというのが画業であり、その「意志」は、作家それぞれにあるものであり、もし、その意志をまだ持ち合わせていないのであれば、それはそれで、作品に現れてしまうのである。

別段、試行錯誤が悪いということではない。

どんな画家も、必ず通る道であり、この道を通らなかった者の絵は、哲学に欠ける。

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