◆◆◆ 1294 ★ うるるん ジミー大西を見る ◆◆◆

 

2008.3.27.更新

季節的な番組再編なのか、うるるんの、ジミー大西さんの番組(再放送)が流れていた。

スペインに移住する前、コメディアンとして、スペインで絵を描くというのにチャレンジした当時の番組である。

スペインかぁ。懐かしい。

ピカソ美術館の小路のジプシー小僧も、今は大きくなったに違いない。

ジミーちゃんの顔は、当時は、本当に、ワイルドな感じ(というか、ゴリラみたい)だったけど、二年後、スペインのアトリエを、番組が訪ねたときには、一人の人間って感じに成長していたのが印象的だった。

(C)ジミー大西

番組の最後に、収録中に手がけた、タンバリンに書かれた作品を見て、

(聞きそびれちゃったんだけど、たぶん、)

この絵に価値があるのか解りませんけど

みたいなことを、ジミーちゃんが言ったんだと思う。

そうしたら、ピカソの友人だったという老人が、

「絵そのものに、価値があるとか、ないとか、そういうことではないんだよ。(そもそも、作品には価値などないんだ絵 を描こう(描き続けよう)という姿勢そのものに、価値がある」

 

と話されていた。

ジミーちゃんは、この旅を機に、画家になることを決意し、単身、スペインに移住。

苦手な油彩の臭いも克服し、創作に励まれているみたいな番組の作りだった。

もう帰ってきたのか、その辺もよくわかんないけど、沢山作れる作家さんというのには間違いが無い。

番組では、水彩絵の具を使っていたけど、油彩に転向して正解だと思う。

水彩絵の具の絵は、高くならないもん。

(C)ジミー大西

別段、画家の絵になる必要はない。

ジミーちゃんには、ジミーちゃんにしか描けない画風というのがあり、それは、作家の最大の武器である。

ジミーちゃんの絵でありつづければいい。

一番上の作品は、最近のなのか、他のと比較しても、グンと上手くなっている。

絵が上手くなることはとめることが出来ない。

そうして、つまらなくなることもある。

それにしても、スゴイパワーだよね。

こういう絵を描き続ければ、きっと、将来に渡って、作家として売れ続けるんだろうねぇ。

いいなあ。

(C)ジミー大西

なんとなく、昔、絵に抱いていた感情を思い出したような気になる。

特に、番組で、ピカソの絵を見たからかもしれない。

いつも、手当たり次第に、何にでも描いていたという話に触れ、アタシも、手持ちのメモ用紙などに、絵を描くことにする。

絵は、以前と比較して、随分上手くなってしまい、それはそれで、つまらないというのが情けない。

安定感を手に入れた後は、どうなればいいのか。

昔の絵の方が、下手なのに、まだヨカッタという現実は、受け入れがたい。

あまり、気にしないようにしよう。

描き続けていれば、そのうちに、日の当たることもあるかもしれない。

別段、日が当たらなかったとしても、それは普通のことなのである。

(C)ジミー大西

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