◆◆◆ 1276 ★ ルーシー・リーの展覧会 ◆◆◆

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2008.2.17.更新

蒐集家のSさんが、加山又造の展覧会のチケットを下さったので六本木方面からミッドタウンへ出る。

フジ・フィルムのギャラリーで、篠山貴信さんのディズニーの図録が出たとかいう記念の展覧会を冷やかす。

ディズニーかぁ。女性キャラの顔のデカさの違いばかりが気になった。アタシと並ぶと、みんな、スゴイデカイに違いないとか内心おもったり、あの中に入って写れるプリクラがあったら、金が稼げるなと思ったり。汗。

そのあと、ミッドタウンの前を通るとルーシーリーのポスターが貼ってあったので、ガレリアまで引き返す。

この前、テレビ番組で、彼女の作陶風景を見たばかりなので、きっと、近く、展覧会があるに違いないとは思っていた。

中でも、三宅一生さんのボタンのコレクションは、実物を是非見てみたいという気持ちにさせられた。

アタシは、服飾には強い興味があるし、陶芸を始めたばかりだからである。

そうして、入館料1000円は高いなと思いながら、「デザイン21」とかいう(ミッドタウンを通り抜け、左にあるガーデンに作られた、)小さな展示会場をはじめて訪ねることになった。

ここは、解りづらい上に、名前はいつまでたっても覚えられそうにないよなあ。以前にも、チョコレートの展覧会が開催されていて、場所がどこだか解らなかったので、見れなかったことがあった。

建物の中には、遠目、縄文式土器に見える木の器。奥のお部屋には、ルーシーリーの作品。

巨大モニターで映像が流れていて、素晴らしかった。

展示は、水音を共に、凝った演出ではあったが、展示品は全く見えなかった。

個人的には、つなぎ目のマチエールとか、品物の中はどんな色なのかとか、そういうところも見たいのよ。

類似した作品であれば、高台だって拝見したい。

高台というか、土に突き刺して立てるタイプの土器みたいな品が大量にあったよな。

何一つ見えない。作品位置が遠すぎるというのもあるし、会場演出に懲りすぎているという、デザインを優先したために、金を払った人が、作品を見れなくなっている的な難である。

あ゛あ゛。これで1000円って、損した気持ちでイッパイになる。

まあ、ボタンは、ショーケースに入っていてよく見えたし、ボタンを作る、石膏の型なんかも展示されていて、臨場感はあった。

アタシが知りたかったのは、ボタンの実物大の大きさや、色の具合などである。

当然に、プラや貝殻の品なんかより大きいワケよ。コートやマント、ベルトやバッグのアクセントに使う、巨大なボタン。ステキだぁ。

金の釉薬が塗られたボタンは、特に、技術が高いと思わされた。

図録は3000円もしたから、買えなかった。古本を探そう。

とくに、陶製のボタンは、必ず、近々、作ることになると思う。

着物を作り始めて、絵は書いてないけど、造形や、美意識に関する情報は、飛躍的に伸びている。

着物や帯には、絵が描かれていて、それは、それぞれ、1つのワールドになっているからである。

着物というのは、着る季節とか、どんな産地のどんな着物(織りとか染め)に、どんな帯を合わせるのかとか、そういうセオリーがあるらしい。

アタシは、よく解らないので、まず、セオリーの研究に時間がかかるのである。

ふーん、紬には、染めの帯を合わせるのが常識なのか。(→関係ありません。キッパリ)

でもまあ、遠目、組み合わせが悪かったら、ダサク見えるので、気持ちとしては、それなりには、マッチさせたいという気持ちはある。

(たぶん、アタシの着こなしは、常識的な範囲から、浮きまくっているのかもしれないが。笑)

古い着物を洗ったり、アイロンかけたり、ほどいたりしていると、その着物が、スりきれるまで着られていた、愛着のある品もある事がわかる。

特に、絹でない、ウールや、木綿、綿入りの着物、化繊などの品は、ミシン縫いだったり、ボロボロ度合いが大きかったりして勉強になる。

どこが痛むのかが、よく理解できるということになる。

日本の美意識というのは、小さいモノの中に、凝縮されているのだ。

それを発見したときに、アタシは、帯や、小物の中に、自分の作品を混ぜるというのは、素晴らしい案だと思い立った。

帯作品が、ある程度できるまでは、この作業に没頭することになると思う。

自分の作品を着てあるき、見てもらえるというのは新しい。

帯や、シミを隠すための描画そのものが、私の作品に他ならない。

若い人の間で、今、着物が流行っている。

みんな、スパンコールや、ラインストーンなんかを襟やら草履に散りばめている。

レースの半襟も超カワイイ。

着物は、日本の民族衣装なのだ。

もっと沢山の人が、自分で着れるようになって、着物ライフも楽しんで欲しい。

そのことを大切にするべきだし、新しい人は、今ある素材で、もっと、自由に纏うべきなのだ。

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