◆◆◆ 1249 ★ 来客の話など ◆◆◆

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2008.11.15.更新

この前、日展に行くという理由で、途中の北千住で下車して、額縁屋のオヤジがギャラリーを訪ねてくれた。

そうして、店内を眺め回し、ニヤニヤとする。

この日は、途中で酔っ払った元画家と名乗る男が入ってきたので追い出さなければならなかった。

彼は、アタシが怒鳴り散らすまで帰らなかった。

何でも、絵を見て欲しいというのに、絵を持ってこなかったのだという。

はぁ。迷惑なだけである。

『絵は見てあげるけど、酔っ払っていては、良い絵など描けるはずがない。』

アタシはそう言い放ち、酔っていたら画廊には入れないと何度も言わなければならなかった。

はぁ。画廊業って大変なのね。

そうして、額縁屋のオヤジとは、インテリア絵画の仕入れ価格の続きについて話したりして時間が過ぎた。

彼がいなかったら、アタシは、絵の価格の判断を間違っていたに違いない。

彼の店に積まれた大量の売り絵を一枚一枚見ては、絵の道の険しさを思い知らされた。

しかも、その絵と比較したって、アタシの絵はこんなに下手なんだからね。はぁ。前途多難。

それだって、彼も気になって、時々覗きに来てくれる。

何というのかしらね、親心かしら?笑。

お互いの信頼関係というところだと思う。

次の日は、寺田さんが留守番日だった。

アタシは、ケーブルテレビの取材のときに、例のハシゴの作品のパロディーを紹介したいと思い、急遽、寺田さんに、ハシゴを包帯で巻いてもらうことにする。

そうして、折角なので、ボロイビデオでその状況を撮影。

映像作品というのは、驚くほど後世にも残るものだと最近知らされた。

コツコツと撮りためておくことが、まず大前提なのだ。

それから、パネルに書く文字とか、作品のタイトルなんかについて話し合う。

アート的な一日であった。

三時過ぎに、来客があり、夕方にはY田さんが訪ねてくる。

Y田『オジャラさん、お土産ー』

オジャラ『何これ。』

Y田『腐ったヘチマ』

というように、現代的アート的な出来事が、ギャラリーでは繰り広げられている。

オジャラ『フツーさぁ、土産モノとして、腐ったヘチマって持ってこないよねー』

Y田『ヘチマタワシの作り方を書いた紙ももってきたからさ』

オジャラ『それって、アタシに、ヘチマタワシを作れってことなの?』

腐ったヘチマは、アタシが拾ってきたバケツ(主にペンキ筆を洗ったりするのに使われている)に入れられ、早速水につけられた。

サラリーマンだったころには有り得ない会話だけどな。

上手く出来たら、ギャラリーの天井から吊るそう。

2008.11.20

昨日は、収集家のSさん、カエル友の会のHさんが訪ねて下さり、収集家来訪デーであった。

まあ、まだ、買ってもらえる程の作品はそう多くないが、彼らは見逃さない。

カエル友の会のHさんは、小さな土産モノのコレクターで、日本でも有名な人みたい。

カエルだけでも3000匹ぐらい持っているはずである。

昨日は、コケシを10体程見せてくださり、それぞれ、どの地域で作られたのかとか、どういう進化があったのかなどを詳しく説明してくださった。

よくよく考えれば、贅沢な時間だよなあ。

アタシは、上手く書けたカエルの書を探したが、結局見つからなかった。

なかなかの出来だった上に、もっと、大きい半紙に清書したため、下書きの分をお譲りしようと思ったんだけど。見つからないのよ。汗。

まあいい。そのうち出てくると思うし、この前、アトリエを掃除していたら、コケシが2体出てきたので、また重箱にでも詰めようと思っていたんだけど、Hさんにあげることにしよう。

おじゃら画廊

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