◆◆◆ 1222 ★ 紙粘土の新作 ◆◆◆

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2008.10.4.更新

兎屋みいすけセンセイが、紙粘土の講習を開くというので、アタシも参加することに。

上の、丸いのと、アヒルは、彼女の作品。

右側のニャンコは、今日参加してくださった7歳の青姫作。

左は、オジャラ作で、【レディ・デイ】

アタマにカメリアの花を挿して、白いドレスを着ている。

今朝、彼女のドキュメンタリーというか、バクロ番組を見たため、そうなってしまった。

レディ・デイは、ジャズシンガー。

差別の中で、父親も解らないで、ハーレムで育つ。

母は住み込みの家政婦の仕事のため、小さい頃から、叔父の家に住み、親の愛を知らずに育ったのだという話しから始まり、若年でレイプされた話やら、その後、ヒモみたいな男に吸い上げられて、44歳で死亡。

というような身の上話。

それにしても、彼女の歌は、何て楽しそうに人を引き込むのだろう。

大学の頃、ジャズバンドに所属していて、一度、ステージで歌を歌ったことがあった。

ドレスを着て、髪を大きく結い上げて、歌ったのだった。ミニスカートに限界を感じ、20歳で引退。見事な引き際だった。アタシは、アタマが悪くて、歌詞が覚えられないのよね。笑。適当にアレンジして違う歌になっちゃうの。あまり向いてなかったんだと思う。

あの頃は、彼女の歌も、今程聞き取れなかったし、意味などは、更に理解できなかった。

英語の力が上がっているのだと思った。

そうして、なんてハッキリとした発音なんだろうと思ったり、その特徴のある、音の中に、声が楽器として入り込むようなハーモニーに、ハっとさせられる。

今回の番組は、彼女の死後、周囲にいた知人に、彼女のインタビューをしてまわった、カセットの肉声を中心に番組が作られていた。

日記とか、友達の手記、取材による聞き伝えとは違い、実際に、本人と接したり、恋愛関係にあった人達の肉声というのは、生々しい。

殺人事件などがあって、知人が、顔モザイクで出演したりするのと似ていると思ったりもした。

新作のにゃんこたち。

アタシは、油彩で色を塗るつもりだったが、センセイは、【一個は、黒い釉薬をかけてみよう】などと言い出し、今吹き付けている、白い釉薬の手で、もう一匹の猫を掴んだ為、その猫は一部が白くなってしまい、結局、白と黒の釉薬が塗られることになった。

もう一匹は、この前、柄がぐにゃりと曲がった、黒天目のワイングラスを頂いたため、お礼にその方に差し上げた。

作品が現金化される日は遠い。

陶芸作品は、習作価格で御奉仕中ですので、皆様、お早めに。

レディ・デイの紙粘土作品。

狂った果実を歌っているところ。

彼女は、あの歌で有名になった。

黒人差別の歌で。

別に、差別が無くなったわけではない。

表立って、あからさまな態度をすることが恥ずかしいという智恵をつけた人が出てきただけで、根本というのはそんなには変わっていないはずなのだ。

みんな、そんな話ばかりを聞きたがる。

それが人間の本質なのだと思うと情けない。

白いドレスの女の後ろにあるのは、頭部のみを作った品。(粘土が余っただけ)

紙粘土の作品は、筋を消したりするのに物凄い時間がかかって、兎屋さんみたいに、キレイに作れないということは理解できた。

陶芸の土であれば、、もっと造形がスっとできるのだ。

こんどは、陶芸作品で、レディデイを作りたい。

もっと、イイ話もあったに違いないのに、男に殴られ、薬漬けにされ、金を搾り取られた有名歌手みたいな番組の一部始終に、見る側が、よっぽどそういう話が好きなんだろうと思わないわけにはゆかなかった。

それにしても、紙粘土は売れる気がしない。

おじゃら画廊

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