◆◆◆ 1219 ★ ニンニクの小壷 ◆◆◆

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2008.10.1.更新

花を入れる、花瓶の口がカエルだったり、ハートだったりするモノもある。

コンセプトは、水や花を入れると、倒れる花瓶。

現代アートって、やっぱ、楽しいわね。

陶芸作品というのは、釉薬をつけて、火入れするときに、下の台とつかなくするために、一部を拭き取るのだが、どうも、その位置が問題だった。

アタシが折角ゴロゴロとするように作ったので、窯にいれたときに、壷が倒れてしまい、ガラス質の部分がつくからという問題が起きてしまうらしかった。

そこで、センセイは、一部を削りなおして、壷が立つように加工してくださったらしい。

ビミョー−−:

せっ、センセイっ。作品にはコンセプトが、、、。

でもまあ、前の作品よりも焼き上がりの色が、数段良くなっていたので、アタシは満足だった。

黄色をもうちょっと、ちゃんと出したい。

一部、貝殻を混ぜて焼いたお茶椀は、2個とも大破。しかも、ボロボロと壊れてくるのが残念だった。

センセイ「貝殻は良くなかったよね。」

オジャラ「入れたいんですから仕方ありません」

浜田庄司の番組で、貝殻を入れた焼き締めというのが紹介されていたが、それが、どれぐらい難しいのかというのは理解できた。

(作るのが難しい)だから、その作品が話題になるのである。

掌に乗るほどの小壷を、大事そうに机の上に並べ、ホクホクとこの壷を手に入れたときの話をする解説者の嬉しそうな顔を、アタシは今でも覚えている。

テレビでも見せびらかす。これが、収集道というものである。

焼かれた陶芸作品は、こんなふうに量られて、焼き代を支払います。

アタシは、工房の通えないので、ギャラリーで作り、焼きに出しています。

センセイは、アタシの手足が好きに伸び放題の作品なども、丁寧に焼いて下さり、感謝しています。

この、カエルの模様の器は、浅漬け器。

外側と、穴の開いた内側の容器があり、さらに、花瓶のような形態の壷に水を入れ、上から押して漬物を作る容器です。

なかなかカワイイ。

新しいお茶碗については、センセイは、これだけは褒めてくださって、

センセイ「リカちゃん、これは売れるよ」

オジャラ「え?5000円でですか?」

センセイ「うん、そのぐらいだね。」

オジャラ「これは、ギャラリーで自分がお茶出すときに使うんですからダメです。」

センセイ「これはいいよ。うん」

オジャラ「また作りますよ。」

今回は、少し小ぶりだったよなあ。

油断していると、縮んでいるから困る。

これは、お高い天目の釉薬をかけたというのに、アタシがさらに透明を上掛けしてしまったため、灰色に変色した上に、土が茶色になって、釉薬の一部がひび割れながら顔を出しているような景色。

陶芸作品というのは、ある種の偶然性とか、炎との戦いという、別な要素が加わるから面白い。

同じ作品は二度と作れないのだというところがポイントだ。

この前、お抹茶を出す茶房の入り口のギャラリーで開かれた、お教室の展覧会では、ほとんどの作品が売れ、生徒さんはホクホクだった。

売れれば、どんな作家さんだって嬉しい。

あそこには、お茶や器が好きな人が集まるし、今回は特に安く売りに出されたからね。

ウチのギャラリーでやるよりも、よっぽど売れたんじゃないかと思う。

安いからといって売れるということではない。

ヨイのに安いから、売れるのである。

もう少し、抹茶茶椀を作り進みたい。

ギャラリーで、アタシの茶椀で飲むというのが、小さな思い出になるのである。

おじゃら画廊

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