◆◆◆ 1204 ★ 浅草と北千住 ◆◆◆

 

2008.8.18.更新

どちらも古い町なのに、こんなにも人の流れが違うということから、二つの町を考察したい。

●アーケード

浅草の町は、メインの仲見世(浅草寺への沿道)に、アーケードがかかっている。

雨でも濡れずにお買い物ができる。

しかも、車も通らない。

ここがスゴイ。

雨の日に浅草に行ったので、ホントウに、この凄さを体感できた。

アタシが大学のときに習った、理想的な商店街というのは、

・アーケード、

・道幅8メートルで、両脇に店舗。

・車は通らない。

この3条件である。

道幅は8メートルもないと思ったけど、まあ、理想的なメインストリートだと思う。

●古い町並み

一歩アーケードを出れば、古いスタイルを残した町並みが残り、芸人さんの顔写真なんかも展示してある。

金がかかっているよなあ。

●近くには川

すぐ近くにフェリー乗り場があり、お台場までの遊覧を楽しめる。

●花やしき

あのボロイ遊園地については、今更、アタシは行くこともないと思うけど、若いカップルさんなんかは、楽しめると思うよ。とくに、老朽化したジェットコースターの怖さといったら、日本で一・二位を争うと思う。

というように、割りに近い範囲に、有名神社を中心として、観光名所が点在しているのである。

●場外馬券場

競馬があるから、人が集まる。まあ、筋の話もあるが、馬券持ったオッサンが、新聞とにらめっこしているという風情も、浅草の名物と思う。

それと比較すると、北千住はどうか。

まず、アーケードはあるけど、車も通行しているので、人の流れが分断されている。

自転車も大量に駐車してあって、お買い物も楽しめない。

駅前は銀行かノンバンクばかり。

土産物屋の一つもない。

川までは結構な距離を歩かなければならず、しかも、その道も、集客できる魅力に乏しい。(老舗は、ここのところ、どんどんと閉店してしまい、メインストリートがゴースト化しつつある)

有名店といえば、ダンゴ屋さんぐらいかしら。

遊園地もないし、フェリーもない。

まあ、そういう話だよね。

商業地・観光地としての勝敗は、目に見えている。

北千住の花火大会の日は、物凄い人。

浅草は毎日が、千住の花火大会みたいな人の流れ。

街ごと頑張って、観光地として、金をかけたし、ちゃんと人が回流するように街づくりをしたから、結果が出せたんだと思う。

人が来ないことを嘆いても、改善される予定もないのだから、ここは、考えを切り替えて、商売は、渋谷か浅草のメインストリートでということになってしまう。

それでも、マルイの中は混んでるけどなあ。

ようするに、マルイの中だけ観光地化されてるってことなんだろうね。

商業ビルから一歩外に出て、街を歩いて欲しいなどと期待していても、仕掛けがちゃんとしていないし、足並みが揃っていないから、まとまらない。

まあ、そういうことなんだと思う。

足並みかぁ。

住人としては、揃っていないように思うけどね。

個人的には、もっと良くなる素材はあると思うけど。

まず、フェリーの船着場を虹の広場に誘致する。

駅から土手までの、歯抜けになった商店街を土産物屋などに安く貸す。(一定期間だったとしても)

気持ち的には、駅前のアーケードは、車は地下を通すことにして、1階は、4号線までを、車両通行止めにする。

はぁ。一生ムリかもなあ。

まあいいかぁ。

フェリーの運行ぐらいは、ナントカできると思うけどね。

皆が協力すればね。お台場行き。もしくは、東京湾遊覧。まあ悪くない。

人が集まる仕組みさえできてしまえば、お店というのは勝手に増えてくるはずなのよ。

土手に、簡易ドームのようなイベント会場を作って、日本中の物産を呼び込むとかね。

小さな遊園地のようなものを作るという手もある。

荒川土手の河川敷は、憩いの場所である。

もっと、椅子や屋根のある場所を増やしたり、ピクニック広場として、水道や煮炊きを認めたりするスペースを作れば、人は沢山流れてくる。

人が、勝手に流れてきさえすれば、その他の店は、どんどんと活性化されるのである。

でもまあ、土手には、もっと大切な目的があるからね。

荒川河川敷は、洪水被害があったときに、水を貯める目的で広く作られていて、そこに何かの造作を置くことは、長いこと、都は認めてこなかった。

彼らが、今後、考えを変えるということもないだろう。

土手に水が溢れる程の水量になったのが、いつだったのかもよーく考えて欲しい。

だけど、優先順位は、それとは関係ない場所にあるんだろう。

だから、いつまでも、フェリーも通らないし、街はよくならないし、人は、浅草に流れて、そこで金を落とすのだ。

やっぱり、商売をやるのであれば、もっと人が通る場所でなければならない。

そういう話になる。

キビダンゴ屋も、饅頭屋も、暴利で不味くても、みんな仕方が無いと諦められ苦情も申し出ない。人はどんどんと流れてくるので、潰れる事も無い。

それが、観光地というものだ。

裏道に入れば、どこも味もよくて、知れば知るほど楽しめるというのも、下町の醍醐味である。

お金ができたら、浅草に引っ越すというのが、最良の計画のように思えてきた。

もう、これ以上考えるのはよそう。

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