◆◆◆ 1172 ★ 善養寺さん、大作に挑む  ◆◆◆

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2008.6.29.更新

善養寺さんは、オジャラを見ると、笑のツボに入るのか、ニコニコと留守番にやってきてくださる。

そうして、今日は、ヨイ天気だったこともあり、外で大作に挑むという計画。

壮大である。

ギャラリー前の道は、私道なので、車も人もたいして通らない。

それにしても、汚い道だよなあ。

とくに、この、電線が芸術的な汚さ。

いつか、この電線全部にスルメを乾し、ゲート作品にするという、ささやかな夢もある。

ミイラ男爵夫人の宴の様子

書道作成は、、このペンチ前と決まっている。

大きな板を敷き、その上に毛布を敷く。

それから、紙を置き、ぶんちんのような品で四方を囲む(風で飛ぶと、書が汚れてしまい、ダメになることがあるため)

それから、まず、例の筆を取り出して、道路で、水を使って、跳ねとか、カスレの説明をする。

これは、アタシの書。このときには、まだ、毛布を使うという裏技は知らなかった。

不要な毛布は、書道にオススメっす。

大作用のフェルトは高いですからね。

次に、墨の作り方の講義。

縮墨(シュクズミ)という墨を作らなければならない。

実は、この墨は、今日書きたいので、今日作るという品ではない。

最低でも1週間前ぐらいから、この墨の準備をしなければならない。

我がギャラリーの場合、オジャラ特製の縮墨のストックがあるので、まあ、いつでも書けるという状態になっており、それはそれでスゴイと思う。笑。

オジャラ「カンタンな準備なんだけどね、教えてくれる人が誰もいないんだよね。」

善養寺「ああ、本当にそうですね。こんな墨の作り方があるなんて、全くどうやって調べればいいかも解らないですよね。」

原理はカンタンである。

まず、墨を濃くする。それを、広口ビンなどに入れ、水分を蒸発させながら、一週間程度置く。

今度は、新しい墨を硯でする。

これも、思い切り濃くする。

そうして、出来た墨に、前に作った墨をよくまぜれば完成。

善養寺さんには、まず、墨を硯で濃くすらせる。

それから、アタシが前に作った、濃くすった墨を大分長いこと放置してある液体を混ぜ、書を書き始める。

善養寺さんは、自ら書を作りたいと申し出るだけのことはあって、さすがという進化。

才能というのは、個人的な力が全てである。

例えば、アタシが、墨の作り方や、筆の作り方を教えたという話は、きっかけにすぎない。

それは、アタシが、安藤先生に、墨の作り方を教えていただいて、ちゃんとした半紙に書くという指導をしていただいたのと同じ話なのだ。

それでも、結果は、個々に違うのだと思わされた。

彼の書の習作は、ゴミバコに捨ててあったので、アタシが拾い出し、一冊の和とじ本にまとめる。

シンプルな文字なだけに、その、文字の自由さというか、デザイン性というのが伝わってきて、どの方が見ても、それが外人であったとしても、ずっと自由に書というものに親しめる習作集になったと思う。

善養寺さんの書の習作集は、ギャラリーで閲覧できます。

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