◆◆◆ 1169 ★ カエルの展覧会の話  ◆◆◆

銅板画作田富幸センセイのサイトはこちら/
今、文房堂のアートスクールで小口木版を教えてくださっている長島 充センセイのサイトができました。

2008.6.21.更新

暑いなあというある日(たぶん、この前の水曜日)、カエル友の会のHさんがやってくる。

遠目でも、(ご高齢なので)ああ、Hさん。

という臨場感。

何の用かと思えば、「今年は、河鍋暁斎の記念館で毎年開かれているカエルの展覧会が、別の場所になりまして、、、、、、(このあと、説明が長い)」

オジャラ「ああ、別に構わないんですよ。どちらで開かれることになったのですか?

という会話。

記念館の方は、今年は、手が足りないので、自前の暁斎カエル コレクションを展示することに決まったのだそうだ。

個人的には、数百人のカエルコレクターやカエル作家の作品が集まるから、集客ができたに違いないという確信。

自分の作品は、誰だって見てもらいたい。だから、宣伝をするわけで、ネットのクチコミほど、来店客を動員できる情報ソースは、昨今聞いたことがない。

それでも、何年か、カエルコレクション展には、結構な動員があった話に気をよくして、自力で開く話にしたのだと思う。(嫌まあ、手間の話を勘案すれば、ご尽力に、心から同情せざるを得ない)

ローカルの個人美術館というのは、展示品の入れ替えにも限界があるし、新たなる集客の企画を立てるとか、予算の中にて、資料や配布物を作るとか、そういう地道さとの戦いなのだ。

そういう中、かえる友の会を組織し、カエルファンを集結させたというのは、ユニークなアプローチだと思う。

アタシは、マーケティングの研究家でもあるので、こういう類の事例をいくつも知っている。

たとえば、ワイナリーの話。

自らが主催する、ワインの会を3つも持っているのだという。

異なるエリアのレストランなどを拠点に、会員を集い、それぞれに試飲などをさせたり、会員割引提供などをすることにより、固定客を作り、楽しく展開しているという話である。

イベントの主催と、ワインの販売というのがセットであり、例えば、優良の顧客などには、特上のワインを飲ませたりもするのだと思う。

一つのワイン工場が、顧客組織を3つも持つというのに驚かされた。

おじゃら画廊ファン倶楽部が3つあるというのと同じなんだよ。

どう思う?

ここで大切なのは、その3つをどうセグメンテーションするのかという話である。

例えば、

●地元やWEBのファンの皆様

●蒐集愛好の皆さまのグループ

●作家さん

というようなグループ分けをし、それぞれに特典をつけるという話に近い。

なるほどねえ。これなら、可能性はある。

作家さんと、収集家の人が混じるのは、あまり悪いことが起こらないのだが、初心者の方が混じると、話が混乱することがある。

地元の人は、パソコンしない人も多いので、ここは、WEBのファンの人と、地元ファンの人というくくりも分けたいよなあ。

というように、セグメンテーションというのは、認知媒体によって分けられて、適したアプローチを行うというのが正しい。パソコンをしない人が混じると、パソコンの話で盛り上がってしまったときに、ホントウに申し訳ないと思うのである。

ドローイングセッションのときに、取り出してきた貝殻を久しぶりに描く。

前のよりは上手くなってるかもなあ。

どちらにしたって、このつまらない絵から開放されたいよ。

おじゃら画廊

Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara.
Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara. 

◆◇◆ 図録になり作品は永遠となる ◆◇◆ オススメの図録リンク ◆◇◆