◆◆◆ 1150 ★ カエルの詩を書く ◆◆◆

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2008.5.15.更新

先日Hさんから購入した「カエルタイムズ」を読む。

なかなかの記事の質と量に驚かされる。

しかも、ギャラリーに置いておくと、皆見るのが笑える。

記事の中に、室生犀星と、中原中也の詩が書かれていた。(当然にカエルの詩である)

カエル vs ウサギ展なので、展示を盛り上げようと、アタシは、彼らの詩を書にすることにする。

久しぶりに書道キットを取り出し、まずは練習。

額縁屋のオヤジからもらった、名画のポスターの裏に描画。

裏は、モネとかその類の、デパートで売られていたポスター(A1ぐらい)というのがね。(このポスターは、売らないでくれと言われて譲り受けたので、練習に利用)

いい紙なのよ。

最初は、犀星からスタート。

文字が大きいから、だんだんと、行間が行き詰まるんだよね。

もう少し、細い線が作れる筆で、再挑戦。

今日は、このほか、知人が足立区展に50号の大作を描いたので、仮り額を作って欲しいというのの材料を裁断し、ペンキを塗るという作業を平行して行う。

乾燥をしている間に、書を書くというのの繰り返し。

ホントウは、先日塗りを始めたカエルのタンスも塗りたいんだけど、今日はこのあと、ギャラリーに人が来て忙しかった。

どの作家さんの作品もボチボチと売れつつあり、出展費が回収できる人も少なくない。

アタシの計算によれば、出展費が回収できても、品物の原価までは回らないという計算。

それでも、留守番日に、ぬいぐるみのワークショップをしたり、知人にはコーヒーを振舞ったりするので、お客さんも慣れてきてはいる。

駅から近いので、一度覚えれば、スっとこれる場所だし、知人のお友達の中には、遠くても、電車で一本という理由で、毎回来て下さる方もいるらしい。

アタシがギャラリーにいるときには、妖怪のタマゴの制作風景などを見せ、自分の個展のときにも、是非足を運んで下さいなどとお願いもできる。

作家さんも、留守番に慣れてきて、段取りもよくなってきた。

これは、へきごとうの俳句を書写したもの。

カエルの書の作品は、実の所、カメラを忘れたため、まだ撮影をしないまま、デカいので、まるめて収納してしまう。

ので、しばらく、公開できないかもしれません。

5.17更新

今日は、日本イラストレーター協会の会員の置鮎さんが、アタシにパソコンを習いにやってきた。

先日のパソコン指導料をアタシが受け取らなかったため、彼女は、アタシに大量に古着をくれた。

この冬は、全身が置鮎ファッションに身を包み、ほとんど新品で、かなりオシャレな古着を着ることになった。笑。

どんな人なんだよっ。

彼女の筆文字も素晴らしく、我流なのだそうだ。

正確には、2年程センセイについたのだそうだが、「もうアナタは自分で書けるのだから、」

と継続を断られたらしい。笑。

置鮎「生徒さんの展覧会に行ってビックリよ。全員が、センセイと全く同じ字なんだもの」

オジャラ「書道って、最終的には、自分の字を書くことがゴールなはずなんですけどね、まあ、上手い文字を書けるようになりたいってニーズもありますからね。」

このヘタクソな文字について、アナタは、素直にヘタだと思うと思う。

書には、大切なものがあり、アタシは、松田正平の

「犬馬難魑魅易」(犬とか馬とか普通のものを描くのが難しい、鬼とか妖怪とか奇怪なものを書くのは易しい)

という文字が書かれた、ヘタクソな書(短冊)のことを思い出す。

それを見た当時、何てヘタな字なんだろうと思ったのよ。そのあと、書に対する鑑識眼が育ったという事になる。

そうして、今は、上手く書こうという不自由から脱けだし、書が楽しくて仕方がない。

この句は、知人のケンタリさんの句であるが、いい句だった。

そうして、彼女の展覧会のことを思い出し、

オジャラ「あの、裏打ちってどうされているんですか?」

置鮎「ああ、アタシ(外注は)、したことないよ」

オジャラ「でも、額にピシっと入ってましたよね。あれって裏に紙とか貼ってますよね。」

置鮎「うん、自分でやってるよ」

オジャラ「どうやってるんっすか?ノリとか、どうしてるんですか?」

置鮎「ああ、シワにならないスティックノリで貼り付けてる。

あと、シワがでたところは、ハケで伸ばしてる」

オジャラ「なるほどぉ。スティックノリっていう話は始めて聞きました」

結果が全てである。

展示の期間シワにならずに、額に入れられれば、それでカンペキだ。

金が出来たら、近所(大川町)の有名な表具屋さん(京都御所の障子を貼ったり、平山郁夫さんの日本画の表装をやっているらしい)に頼みたい。

その日が来るのは、遠い。

生きているうちに、一度ぐらい頼めるように、ガンバルわ。汗。

おじゃら画廊

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