◆◆◆ 1147 ★ 池田満寿夫の陶芸作品-2 ◆◆◆

 

2008.5.14.更新

でもまあ、否定の中からは何も産まれないのだ。

最低でも、「良く解らないから、一時保留」程度の受け入れ具合が、精神上ヨイかなと思う。

大観の展覧会の、「宗教的や、哲学的」な貼紙にしたって、当時はまだよく、理解ができなかった。

「哲学書」などを読んだことはないが、作家が創作に対し、持つべき哲学というのは、ぼんやりと理解できてきたのかなと思う。

大切なことは、哲学の筋を間違えないことである。

アーティストが目指す、一般的な創作志向が、必ずしも、正しい哲学の筋ではないということである。

個人的には人の哲学がどう進もうと、どちらでもいい。

全く哲学のかけらも感じられない作風の人がアーティスト面をしているのを見ると、ああ、ついていないなと思うだけである。

否、そうではない。

別に作家の性格がどうかということは全く重要ではない。

作られた結果が、ついていないと思われることが、作家として最もついていないことなのだ。

 

絵が売れないという愚痴をしにくる人が、売買されている絵を全く見ていないということにも驚かされる。

そうして、もう、何年も愚痴を言い続けている。

絵が悪いということでもないのだが、足りないものがあるということなのだと思う。

ここに出てくるのが、画壇のセンセイという輩だ。

「センセイが褒めてくれた」

と、まるで子供のような無邪気さで、自分の絵が良いのだと力説を続ける。入賞作品は3000万の価値があるとか、その作品は売ってはいけないとか。そんな話をである。

 

売れることが無い絵なのだから、褒めるべきではなかったよなあ。

ちなみに、センセイの絵は売れているらしい。

センセイは、どうしたら売れる絵が描けるのかは教えてくれないということになる。

自分の絵と食い合いになるもんなあ。

絵画の世界は、間違った哲学の筋に進み続けているということになる。

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