◆◆◆ 1142 ★ ガレ・国展・MOMO・協会展 ◆◆◆

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2008.5.7.更新

イラストレーター協会展は、市谷駅のすぐ上の山脇美術学校。

まず、そこに行き、イラストレーターさんの作品を拝見させていただく。

毎年、レベルが高くて、本当に、そこに自分のヘタクソな作品が並ぶというのが申し訳ない。

今年は全体的に小ぶりで、もう少し、大きな作品で出展したらどうかなという感想。

そのあと、乃木坂の国展へ。

全体的なレベルが物凄く高い公募展だと思う。

日展や二科も見に行くが、国展は、自由度が高い。

日本画と洋画も別れておらず、「絵画部門」とされている。

版画・彫刻・写真・テキスタイルの部門もあり、力作が並ぶ。

何よりも、エンターティメント性が高い作品もいくつも拝見でき、勉強になった。

イロイロな公募があるが、作品が、観客を喜ばせよう、笑わそうという意図の作品は、そうは入選しない。

きっと品格に欠けるという理由で、選外になっているのだと思う。

それは、KPOの番組を見たときにそう思った。

他の展覧会では、全員落選という筋の作品ばかりをチョイスするその、審査する側のレベルの高さというのに感激した。(が、KPOは、閉鎖となってしまう)

展示されている作品の自由度というのは、真の創作者にとっては、最も重要な部分である。

その作品が、新しいか、表現に、面白さがあるのか。

もしくは、モチーフが面白いのか、独自性があるのか?

とまあ、そういった切り口で作品を見るわけで、国展に関しては、高い描画の力と、作品の面白さ、オリジナリティーなどが備わっていないと、選外になる。

というのが、見た感じの感想。

それは、二紀展なんかにも共通する。

二科や日展は、(噂によれば)高額謝礼などの額によっては、物凄くレベルの低い作品でも入選になったりもするし、そういう人が入る分、力のある作品が落とされてしまう。

というか、国展では可と言う作品も、審査するほうの自由度が不足しており、他の会では選外という実態なのかなと。(審査員の好みであるとか、質の違いで、良し悪しとは別な場所である。念のため。)

公募団体というのは、私的な会なわけで、どんな作品を選び、展示しようが、会の傾向というのがあるのは仕方がない。

会としては、巨大化し、幅広い創作者を取り上げ、希望を持たせるという役割もあると思う。

大切なことは、(出展者を)絶望させないことである。

出すほうとしては、その会の傾向が自分の創作方向とマッチしているのかどうかを見極めてから目指すべきであるとアタシは考える。

であるからして、出す予定もないのに、公募展には足を運ぶのだ。

国展では、上の階で版画や写真なんかのチャリティーセールをやっていて、アタシは版画を一枚欲しかったのだが、手持ちが不足していて断念。

サントリー美術館に向かう途中でATMを見かけたが、戻る気にもなれなかった。

ご縁がなかったのだと思う。

いい作品だったけどなあ。

そのあと、激混みのガレを見て、ギャラリーMOMOにも足を運ぶ。

MOMOのオーナーさんは、都内にもう一軒、もっと広いギャラリーを見つけられて、近々、新しい企画画廊をスタートされるのだそうだ。

企画画廊かぁ。

あまり、イロイロ考えないようにしよう。

貸画廊であれば、ニコニコなのに、企画になったとたん、出品をお断りしなければならないという状態になってしまう人多数になるはずなのだ。

創作や発表の楽しみというのは、人それぞれである。

別段、企画画廊で行われている、まあ、凡人には理解しがたい域の作品展だけが正しいということではない。

絵を描く楽しみを奪ったりすることは、誰にもできないのである。

一生懸命描かれた絵からは、ヨイ気が流れており、そういう作品と語らう時間がある幸せだって、この世には存在しているということになる。

画廊として、展示者の開拓にやっきになったとして、最初はある程度の人は集められると思う。頑張って、アーティストに、個々に打診をするという方向で、最初、ある程度の人は、必ず集められる。

でも、それは、近々行き詰まる。

私の場合集客に向けるエネルギーこそ、自分の創作に向けるべきであろう。

展覧会期中は、出展作家さんや、そのお友達で人の流れもあるし、営業していれば、新しい作家さんも流れてくる。ネットワークが自然に広がっているって感じかなあ。

そのほとんどは、アタシの手書きポスターを見て足を運んで下さるというのが笑える。

ポスターって、スゲー。

近所の作家さんは、手書きポスターに敏感に反応し、ああ、また展覧会をやっていると思うらしい。

最近は、近所3-4箇所にしか貼らないのだが、サイズが大きくなっているからね。笑。

A2の倍ぐらいの紙に伸びやかに描画。

物凄く目立つという評判。

画力かも。笑。

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