◆◆◆ 1125 ★ 森鴎外のポスター ◆◆◆

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2008.4.3.更新

今日は、朝から、森鴎外のポスターを作る。

出生地の跡地に、記念碑を作るのだそう。

ふーん。

キモチ的には、ポスターより、記念碑を作りたい。笑。

そういう日も来るかもしれない。

何故なら、造形作品を作り進めているからである。

森鴎外かぁ。

舞姫、難しくて読めなかったよなあ。

ルビふってあっても、漢字ばかりで意味不明。

先日、地紋などを収録したデザイン用のCDを購入したため、それを使い、ポスターを仕上げてゆく。

まあ、使わなくてもいいような気もするんだよね。

ポスターデザインというのは、シンプルが一番いい。

鴎外の肖像写真があるのだから、あとは、極力全てを排除するというのが正しい。

が、印刷物から写真を起こしているので、ビミョーにちゃんと写真が出るのか心配。

ムリなこと頼んでくるよなあ。鴎外の『鴎』という文字も化けるので、作り直さなければならなかったし。

概ね3時間ってところ。(3案ぐらいは作っている)

仕事さえくれば、このスピードで作れると、儲かるのよ。

午後は、画廊の留守番を母に頼み、アートフェアを見に行く。

頂いたパンフレットを帰りの電車の中で拝見すると、丸の内近辺でも、現代アートの展示などがされていたみたい。見逃したよ。

アートフェアは、物凄い人の波。

画廊が集まるという理由で、こんなに沢山の収集家も集まってくるのだ。

中には、出展作家さんという感じの人もいたし、若い作家さんが向学のためというムードも。

作家さんはそんなに見かけなかったかなあ。

入場料がかかるからね。若い作家さんは、1500円支払って、作品を見たりしない。笑。

ブースの数も去年よりも増えていたのか、(もしくは、2つ借りるところが増えたのか)迷路のような作りで、全部みたのかどうかも自信がない。

平面展示というのには、どうしても壁面を取り付けなければならないので、コの字に壁をとりつけると、展示場が見づらくなるという話のよう。

お台場と比較すると、アクセス近くて好感度が高い。

あまり広すぎると、今度は、見るのも疲れるので、今程度が丁度いいのかもしれない。

隣ではINAXの新作発表会というのがあり、帰りに立ち寄ることにする。

展示会というのが無料なのだから、当然に見るべきである。

入り口には、若冲の、像の屏風絵をタイル画にした大きな壁画があり、笑った。

アートファンが、INAXのギャラリーに足を運べば、自宅の風呂場も全員が若冲になるという出来上がり具合。

でも、行かないんだよね。

隣には、古い便器。染付けの鮮やかな作品が展示されていた。

便器の展示だよなあ。うん。

INAXなら当然だが、便器が入り口ってことも信じられないよね。(最近、この筋の話が麻痺してきている)

というように、古美術ファンも納得のINAXの頑張り具合。

アタシが販促担当者なら、アートフェアにも若干スポンサードするなり、ブースを1つ借りて、その筋の展示を同時にし、チラシもまいてみたりもすると思う。

なにせ、収集家の中には、信じられないぐらいの道楽人やお金持ちが多く混じっているからである。

アタシも、金があったら、若冲の白像のタイルの風呂で疲れを癒し、手のこんだ染付けの便器の家に暮らしたい。

1人お客さんのオタクに、タイルと便器の工事を受けられれば、ブース費用ぐらいペイできるという計算。

アートを販売するというのと、機器と工事代込みで販売するというのの単価の違いと思う。

一番心が動いたのは、不忍画廊さんの前のブースにあった画廊で、小さい家型のテラコッタが沢山並べてあった。

1個4000円。テラコッタの家には、油彩で着色してあり、それもまた素晴らしかった。

よーく見て、自分でも、テラコッタ作品も油彩着色も作れることを思い出し、(造形的には楽勝というフォルム)アタシも、パクロうという意欲に漲った。

そうして、その話を不忍画廊の美人スタッフに話すと、皆さん自分ももらえるような気になり、全員で盛り上がった。

4000円という値段に心が動いたのだと思う。

ウチのギャラリーなんて、300円の額入りポストカードがやっと売れるぐらいの価格層なのになあ。

そういえば、300円の額入りは、10セット作ったけど、9個売れた。笑。売れ残りは黄緑。

印刷のポストカードなのに、結構売れるもんなんだね。ホンモノの素描1000円(ポストカードサイズ)は全く売れないのにだよ。

手書きって、書いておかないと。

買う人は、印刷物か、ホンモノかの見分けもつかないということになる。

おじゃら画廊

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