◆◆◆ 1124 ★ アートフェア ◆◆◆
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2008.4.3.更新 |
馴染みの画廊さんから、チケットが届く。 毎年楽しみにしている展覧会(売り画廊の見本市みたいな感じ)である。 たぶん、行くとしたら、最優先という優先順位。 母に画廊の留守番を頼み、この日ばかりは、出かけることにする。 陶芸教室のトルソも、もうそろそろ、腕をつけないと、取り付けられないぐらい乾いてしまうというタイミングではあるが、それよりも優先順位が高いということになる。 有楽町の国際フォーラムで、今日から、日曜日まで。 |
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今日は、1名来客があり、仕事の話をしに来た人が1人、作家さんは3人来る。 宅配便の人も来たよなあ。 「絵って、送ったりするんですか?」などと、宅配兄ちゃんに営業をされたりもする。 新しいパンフレットも届き、画廊業は順調だ。 本日、唯一のお客様は、アタシの手ぬぐいを、何故か二枚も買ってくださった。 過去、1人の人が二枚買ったことは記憶していない。 てぬぐい好きなのかなあ? |
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アートフェアの話に戻せば、有楽町の国際フォーラムで、画廊が展示会を開いていますというようなイベントではある。 日本中の売り画廊が集約しているようなムードで、鑑賞者は全員収集家という筋に見受けられる。 嫌まあ、来客の中には、画廊筋、評論家もいるにはいるとは思うが、圧倒的に収集家が、新しい作家との出会いを物色しに歩いていますというような展示会のように感じるのは、アタシだけではないと思う。 アタシは、作品を見るときには、画廊であるとか、自分が作家であるということは忘れ、買う気で拝見する。 それが、作品に対する礼儀というものだ。 ゆっくりと、丁寧に作品を見てくれるお客様が来て下さると、アタシもホントウに、ギャラリーを開いてヨカッタというキモチになる。 展覧会で最も大切なことは、作品をちゃんと見てもらっているかという所だと思う。 2000枚とか3000枚の大きな絵が並んだ展示では、見るほうも、力を抜いて、イイ絵だけを流しながら見るような感じになってしまう。 べつに100号は、買うことも無いわけだし、仕方が無い。 何千枚もの作品を、短時間で見ることに虚無感すら感じてしまう。 この展示は、間違っているのではないか? |
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そういえば、先日ギャラリーに来たお客様で、知人が、1千万円以上、展覧会や図録、海外への出展などにお金をつぎ込んでいるという話を耳にした。 何でも、一度展覧会の図録などへの支払いのため、銀行印を契約書に押したら、そのあとは、断りも無く絵を取りに来て、図録に乗せたなどという理由で、どんどんとお金を引き落としてしまうのだという。 作家さんももうご高齢で、風景を中心に書かれているという話を聞き、詐欺紛いの話に巻き込まれていないといいのだけれどもと、嫌な結論が頭の中を過る。 金を引き出しやすい人から引き出すというのは、商売の常道であり、図録や海外展覧会の出品というのに、何十万円も支払うというのは、まあ、よく聞く話である。 アタシは、作家さんに、いつも、『海外で展覧会をして作品が売れたのか?』と尋ねるが、売れた話は聞いた事が無い。 個人的には、現地美術館が買い上げてくれるという話を除けば、海外での展覧会というのは、あまり意味がないと考えている。 もちろん、アナタが、英語がペラペラで、外国のお友達も沢山いて、向こうの企画画廊からデビューできる予定があるとか、そういう話なら別である。 日本であっても、海外であっても、もし、賞を取ったとしても、作品が売れなかったのであれば、それは、業界ぐるみの演出であるとか、ある種の虚構にすぎない。 アーティストが゛食い物になっているという構造は、昨今深刻だと感じることは多い。 貸画廊オーナーのアタシが、言う筋の話でも無いとも思うのだが。。。。。 もし、商売であるのならば、作家が金を支払い、収益が全く無いというのは間違っている。 たとえば、悪質な在宅ワーク斡旋業者の話を思い出せば解る。 こちらが、毎月2万円支払い、仕事を斡旋してもらう会社に登録する。 が、先方は、こちらに、仕事を紹介する責任は負わないなどという商売を見て、仕事をしたい人が、斡旋業者の顧客なのだとアタシはすぐに気づいたが、何年も支払い続けている人もいるらしい。 私は、エッセイだって、イラストレーションだって、こちらがお金を支払って、仕事を依頼したことは一度もない。 画家は、一般常識や、詐欺の基本的な構造についても、もっと、学ば無ければならないし、絵をもっと、良くしなければならないという事になる。 |
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