◆◆◆ 1085 ★ 耳鳥斎の別世界巻、内容の紹介 ◆◆◆

 

2008.2.7.更新

当時、流行っていたのか明神講中のじごくというタイトル。

人間を持った鬼が、鳥居に向かって、人間を放り投げている様子。

動きの面白い絵である。

人間が3人、同じ画面に展開することにより、宙を飛ばされる様子を描いている。

平面の一こまの画面でありながら、連続した動きを捉えた見事な表現である。

私の模写は、表現が稚拙だが、耳鳥斎の絵はもっとかわいらしく、ユーモアに溢れた雰囲気を持つ。

芸子●師の地こく

というタイトル。一文字、読めなかったので省略している。

まあ、三味線と小唄を習っているんだと思う。

白塗りした人間が、三味線にされ、鬼に弾かれているという絵である。

女の鬼は、角が丸いんだよね。

この絵は、テレビでも全く紹介されなかったので、細かい部分が良く見えなかった。

左側は、針の海なんだと思う。

そこに向かって、追い立てられているのだと思うけど、何が原因で地獄に落ちたのかは解らない。

絵の普遍性というのを考えたときに、他の作品と比較して、タイムリーな話題であり、今は廃れてしまった流行を表したということになり、普遍についても考えさせられた。

かふき役者の地こく

こちらは、かぶきの役者だった人が地獄に落ちた様子。

大根と一緒に煮られているというのがね。

この話は、誰が見ても笑うんだよね。

洒落の共通認識というのを垣間見る。

 

おじゃら画廊

Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara.
Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara.