◆◆◆ 1082 ★ 茶杓 作り方 ◆◆◆
2008.2.2.更新 |
使った品は、竹、紙やすり(粗めと、細め) カッターナイフの大と小。 輪ゴム。水、蝋燭、火をつける道具。 本来であれば、切り出しナイフを使いたかった。できれば、砥石もあるといいと思う。 が、切り出しナイフを買うほどでもない。 概ね茶杓程度の幅、薄さに整えて、ヤスリで周りを滑らかにする。 先端は、丸くカット。柄の方は、カエル型の造形を作る。カワイイぜ。 |
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ヘラのような品を完成させ、いよいよ、折り曲げる作業に入る。 テレビなどで、職人芸を見ると、カンタンに折れ曲がっている風に見える。 利休に作れて、アタシに作れないはずがない。 そうして、ろうそくの先に折曲げたい箇所をあて、熱してみる。 ジジジ。 げげっ、早速焦げてしまう。 想定外。 仕方がないので、コップに水を入れて、暖めたり、こげそうになったら、水につけたりしながら竹を折り曲げてゆく。 一回失敗。 観客が見守る中、『アタシは、折れたぐらいでは、諦めないのよ』などとこの先も、作業を続ける意思を伝え、もう一度、先を削りなおす。 |
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茶杓を折り曲げていると、利休の気持ちが良くわかる。 何も、曲げる必要など無いのである。 別に、木のスプーンを作ればよいではないか。それを、茶杓という、わざわざ竹を折り曲げた道具を使う。 ここがミソである。 火に近づければ焦げてしまう。 頑張ってもなかなか折れ曲がってくれない。(それは、ヘラの厚さの加減もあるのだと思うが、アタシは、竹の皮を外側に折り曲げていた。手持ちを良く見れば、皮は内側に折れ曲がっていた) しかし、とりあえず曲がったのだから良しとする。 別に販売するわけではない。 多少焦げたり、曲げるのが大変だった話は感動的ですらある。笑。 例えば、『指先が熱くないですか?』という質問。 オジャラ『(アドレナリンが出まくっていて)今はたいして熱くもないけど、後で痛いかもね』とか、 観客『(刃物で)指を傷つけたりしないんですか?』 オジャラ『するに決まってるじゃないですか。それよりも、作りたいという気持ちの方が強いんですよね。手が傷だらけってこともあります。』→それは、主に版画の教室などで、、、、よく事故を起こしてます。 |
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ある程度折れ曲がっても、竹は、自然に元の形に戻ろうとしてしまうので、ワゴムで冷えるまで固定することに。 そうして、竹を折り曲げるということが、こんなに大変だったのかと思い知る。 何事も経験である。 短気を起こせばこげてしまうし、遠すぎても、竹は曲がらない。 時間をかければ、指先をやけどするし、市販品のような造形には、到底及ばない。茶杓があんなに美しいなんて、奇跡だよなあ。 私の稚拙な作品は、ま、そんなに美しくも無いが、用は足りると思う。 茶人としての場の盛り上げにはなる。 陶芸教室よ待っていろ!! とは思いながら、一体、いつ行くんだろうというブルーな気持ち。 1ヶ月に2回行ければ、それなりに作品がまとまってゆくと思う。頑張ろう。 |
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