◆◆◆ 1081 ★ おじゃら、茶人になる -2  ◆◆◆

 

2008.2.2.更新

今日は、土曜日ということもあり、結構な人が訪ねて下さった。

お茶を出すと、思いのほか長くいてくださり、作品をゆっくり見てくださることが解ったので、

問答無用でお茶を出すことにしている。

(お茶は無料ですが、コーヒーは300円です。)

注:物凄く混んでいるときには、お茶を出す前に帰るってしまう方もいます。

開店時に、ポストカードを入れる什器を作る。

これは、もう6個ぐらい作っているもので、階段に設置されている。

日本イラストレーター協会の会員さんのポストカードを置かせていただくことに決め、無料進呈のポストカードでよければ、お送り下さいという条件で送っていただいている。

こちらにしても、細かい金の話をするのも面倒だし、それほど人が余っているということでもない。

逆に、都心のギャラリーなどでは、作家さんが金を支払ってポストカードを置いているお店もある。

どちらにしたって、届けたり、差し替えに行ったりする手間を勘案すると、トータル赤字という企画も多くて、無料配布であっても、やりたいという作家さんも存在するということが解った。

今日は、出版関係者だと名乗る女性が二名も来て、それぞれ、きになるポストカードを持ち帰った。

そのあと、今日は、かねてから、作る計画であった、柄杓(ひしゃく)を作る。

輪切りにした竹と、節の無い竹を、ハンコ屋のお兄さんから柄杓を作るという理由でもらっておいた。

いよいよ、それを作ろうという決意。

柄杓用の柄は、随分と前に、形を整えて、ヤスリがけしてある。

器の方は、内側を面取りし、サンドペーパーをかけて、少し磨く。

ドリルの先で、穴を開ける。(電気を使うと早くまわりすぎて、割れてしまうかもしれないので、手でドリルを回しています。)

それから、柄をつけてみる。

私は、お茶用の柄杓というのの実物を見たことが無い。かろうじて、茶道の本を立ち読みしたりして、その造形を見たことがあるに留まる。

神社なんかで、竹の柄杓をみたことがある。まあ、その程度。

使っているときに、柄が本体からはずれてしまうという最悪の事態を防ぐために、柄は、外から中に抜ける穴を一つ、それから、反対側にも少しひっかけて、固定することに決める。

別に、販売するわけではない。

鉄瓶から、お湯をすくえればいいのだ。

完成図は、こんな感じ、

余った竹で、茶杓も作る。

茶杓は難しかったよなあ。

柄杓の柄に使うためにもらった竹なので、節がなかった。

まあ低予算なので仕方が無い。

雑貨を販売する「まつもと屋」さんで、大きいろうそくを購入。

ギャラリーはオール家電なので、火がない。

お客さんに尋ねて、火をもらい、消さないように大切に使う。

結局火は消えてしまったため、幸のママに、火をつけてもらいにいくと、忘れ物のライターを一個くれた。笑。

ママには、イロイロもらいっぱなしである。

柄杓は、本来は、片側だけでとめたかったけど、中央を渡し、反対側に作った小さい溝に柄の先を差し込むと、安定がよくなり、シッカリと固定されるので、その方式を採用。

外側から抜ける穴は、小さい竹の切れ端を詰めて、水が漏れないようにする。

そのあと、茶杓を作っていると、ほとんどの人が、関心を払い、アタシが、奥に置いてある柄杓を見せると、全員が、

『おおっ』という歓声。

そうして、『柄杓まで作るのであれば、茶杓も、(不恰好でも、)主の手作りというおもてなしはいいと思う』

などという感想を伸べて、私の作業をじっと見守るのであった。

 

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