◆◆◆ 1049 ★ 耳鳥斎の『別世界巻』の模写-2 ◆◆◆

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2007.11.26

この絵巻物は、大阪の図書館に所蔵されている。

江戸時代には、写楽と並んで大阪では特に人気だったらしい。

なるほどねえ。だけど、今は忘れ去られたらしい。何でだろうね。浮世絵(版画)じゃなかったからだよね。きっとね。量産されれば、きっと、売れたと思う。でもまあ、地獄絵だからね、美人画とかと比較すると、壁にかけて飾るというタイプの絵でもない。

確かに、浮世絵とかもいくつも見てるけど、こんなにカワイイ作品というのは、北斎マンガ以来って感じ。

鳥獣戯画も流行っているしね。(サントリー美術館で展覧会中)

あの、手塚治虫センセイも、鳥獣戯画を絶賛。

多くの人に影響を与えた作品なのだ。

どんな影響かといえば、それは、『作品の中に笑いを取り込む』という影響である。

解説がないと、どういう地獄なのか、意味不明なモノもあり、謎は深まるばかり。

『こんぴら信心の地こく』

ってどーいう意味だよっ。

まあいい。この絵はカンタンだった。

これも一枚というのは、なんだか申し訳ない気持ちでイッパイである。(実物は、もう少し、水の表現が上手いっす。)

この絵は、模写だからさ、あまり権利の問題は発生しないと思うんだけどね、テレビを撮影した映像はね、マズイかもしれないから、ネットでは公開しないことにします。

左の作品は、昔、華道のセンセイで威張っていた人が、手足を切られて、活けられているという地獄。

この人間を花に見立てた動きのある生け花が、なんともカワイイ。

模写だけど、トレースしているワケではないので、ビミョーに少し、ずれたりしているけどね、現物と並ぶワケではないからね。あまり気にしないことにする。

それよりも気になったのは、横長の紙を足しながら絵巻モノにしているという、アバウトな制作環境なので、絵によっては、横に長すぎて、一枚に入らないという問題が発生。

適当に、構図をズラして、一枚に収めるように努める。

バラバラになると、何の絵だか解らない上に、展示が面倒になるからである。

金講申の地こく

よく解らないけど、ドラのようなものを叩いて、何事かを語り継ぐ職業と思われる。

そうして、裸体に裃というのがね。

いいなあ。

気持ち的には、カレンダーの図案に使いたいんだけど、4枚をつなぎ合わせる根性がないのよね。

前のカメラだったら、こんなに、周囲がグレーにならないで撮影できてたんだけどさ。

文句を言ってもはじまらない。

あと4枚ぐらいは、画面から起こせると思うけど、映像の関係で全部はムリかなと思う。

この作品は、どこかに展示したいよなあ。

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