◆◆◆ 1044 ★ キューピー泉(デュシャンによる) ◆◆◆
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2007.11.17 |
アタシのキューピー人形は、長年押し入れの中で放置されていたので、薄汚れていた。 アタシは、オシオッサさんに、このキューピーを貸すことを安請け合いしたものの、彼女をフロに入れなければならないということを考えていなかった。 あまりに汚れていたので、フロに入れるのは仕方がなかった。 スポンジで、風呂用洗剤をつけ、ゴシゴシと洗うが、なかなか汚れは落ちない。 そうこうしているうちに、体内に、お湯が、大量に入ってしまっている。ああ。水はマズイよなあ。腐ったらいやだもんなあ。 と思って足を取り外したアタシがバカだった。 フロの残り湯を使ったため、キューピーは柔らかくなっていたので、足をはずすことができたのだ。 |
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彼女は2日程乾燥される。 その後、アタシは、彼女の足を装着しなおすのに、一時間余りかかって、汗だらに。 はぁ。苦戦したわぁ。 人形のたたりかも。 今度は、便器の製作に入る。 アタシとオシオッサさんは、洗濯して、カチカチに固まったフェルト状のセーターを利用して、便器の原型を作る。 それから、フェルトをアップリケしたりする道具(1500円もする)を購入。 形を整えようとしたが、ムリということが解る。 しかも、1500円もした、その道具は、針が5本あるのだが、利用中に早くも1本が折れ、訪ねてきた弟が、更に2本折ってしまう。 この作品は、まだ、途中ですが、ヒマな時間に、便器型に形を整える必要があるため、会場に置かれています。 |
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この、便器型の帽子は、人間もかぶれるんだよね。 カワイイぜ。 皆で、これをかぶって、記念撮影というのも楽しいかも。笑。 |
この道具。1500円もして、気絶しそうだった。 |
表面を白くしたいので、羊毛を探す。 うっひょー。こんなに高いのかぁ。 高すぎて買えないというお値段。 暫く保留。 とりあえず、下地をキチっと完成させるというのを目指す。 造形というのは、奥深く、こうしたいというフォルムがあっても、なかなかその通りの形になってくれないのが現実というものである。 その現実の駄作を、自分の理想の形へ昇華させるのが技術ということになり、その技術の稚拙さが、結果として現れるということになる。 まあいい。『キューピー泉』ちゃんは、会場内で最もオーラを放っている。 アタシは、デュシャンの写真(便器と一緒に写っている)を来た人に見せて、「この便器はね、11億円してね、世界中の美術館に展示されているんだよ」 などと説明するのである。 |
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