◆◆◆ 999 ★ おおっ。999話だぜっ。 ◆◆◆

銅板画作田富幸センセイのサイトはこちら/
今、文房堂のアートスクールで小口木版を教えてくださっている長島 充センセイの応援サイトができました。

2007.10.3

夕方、ゲンダイアートファンのYさんが訪ねてくださった。

彼は、近くに住んでいるのか、時々寄っては、ポストカードを持ち帰る。笑。(アートポストカードの収集家というムード)

それから、大竹伸朗や、ゲンダイアーティストの話やなにかで盛り上がる。

Y「キッサ店になってるギャラリーには、(普段は)俺は入らないんだよね」

(注:彼とは、ギャラリーになる前に、二度ほど会ってますので、ウチには特別に入ってきたんだと思います)

オジャラ「嫌まあ、コーヒー飲んでゆく人もいるし、ホットコーヒーしか置いてないけど、コーヒーだけは旨いからね。

別に、カフェの売上げを期待しているということでもないけど、絵の収入がゼロなんだから、300円だって、無いよりはマシなのよね。」

などという話で笑う。

笑うしかないよね。

でも、絵は売れないけど、コーヒーなら飲む人がいるんだから、やった方がいいに決まっている。

でもね、あくまでもメインは画廊。

Y「キッチンなんか取り去っちゃって、展示スペースを広げればいいじゃない」

オジャラ「ここは、貸画廊だからさ、借りた人は、お茶だしたり、パーティーしたりしたいんだよね。」

Y「ああ、なるほどぉ。そういえば、都心の画廊って、狭くて、どこも椅子も置いてないってところばかりだもんね。」

オジャラ「貸画廊で展覧会やる人は、最低でもお茶出して、できれば差し入れのお菓子も食べたいのよ。パーティーとかも好きだからね。地元の人で、そういう人はいると思うけどね。」

というように、延々と絵の話やら、画廊の話になる。

そんでもって、アタシは、その間中、ずっとドローイング。

今回はB4の紙に描いているから、乾燥スペースが不足気味で、夕方ってこともあって、テーブルの上にも当然に広がってゆく。

Y「別にさ、紙なんて、何でもいいじゃん。封筒の裏とかさ、チラシの裏とかさ」

オジャラ「千住では(ゴミの上に描いた絵を売るのは)ムリ」

Y「ああ、理解できる人がいないんだ」(納得という顔)

そうして、大竹伸朗さんの、ゴミのような絵の話でもう一度盛り上がり、来月のアタシの展覧会には是非来てくださいとお願いもする。

まあ、今作っているドローイングは、展示しないと思うけどね。

理由。

油彩の方が、勝つからである。嫌まあ、ファイルやなにかに入れて、まとめて置いたりはするかもしれない。

退色することが解っているから、売りたくないんだよね。もう少し、マシな画材で描けば?というやりとりは、いつまでも自分の中で続いている。

そういえば、アタシの、コーヒー豆の作品を見たYさんの言葉

「時間の経過とともに、作品が形を変えるというのも、アリだと思う。気にしないで、どんどん作ればいいんだよ」

そういって帰っていった。

ゲンダイアートを理解してくださる方が近くにいるのだと思うと嬉しかった。

そういえば、オシオッサさんの話を長いことしていなかった。

彼女と久しぶりに会う。

オジャラ「どーよ、新作できた?」

オシオッサ「はい、構想は出来てます」

オジャラ「ふーん、どんなの?」

オシオッサ「あの、タラコキューピーってありますよね。あれのパクリなんですけど、便器被っているやつを作ろうと思います」

オジャラ「泉ちゃん?」

オシオッサ「はい。『キューピー泉(デュシャンによる)』です。

うーむ。権利的に心配な作品。

オジャラ「何で作るの?」

オシオッサ「フェルトかなあ」

というように、彼女はいつも自由である。

オジャラ「他には何かあるの?」

オシオッサ「あとは、『ママーマンダラ』ですかね。間に合えばですけど。』

爆笑。

どうやって作るつもりなんだろう?

きっとアタシも手伝わされるんだよね。汗。彼女は、構想は面白いんだけど、物凄い不器用で、ほとんど何も作れない。そうすると、あれを作ってくれとか、ここをこうしたいなどという話をされ、結局、造形的な話は、アタシがやることになる。まあいいかぁ。アタシには、あんなに面白い作品は作れないからである。

できるのが楽しみだわぁ。

というように、彼女ときたら、最近はウケ狙いに走っている作風に進化している。

まあいいかぁ。

ナンセンスアート。

そんな感じ。

ポリシーはポリシー。

作家が、どんな方向性で作品を作るのかというのは、作家が決める話であり、他の誰もが口を出したりするべきではないのである。

イロイロと口を出されるのは仕方ない。

作品をもっとよくしようとして、助言を与えてくれるのだから、そのことには、感謝しなければならない。

でもまあ、どうするのかを決めたのかは、結局は作品にあわられてしまうのである。

アートファンにお勧めするサイト 東京アートビート(Tokyo Art Beat)

Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara.
Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara.