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2007.9.16

久しぶりに絵を描きに、アトリエに行く。

もう5時を過ぎていたのだが、2時間で6枚ほどの油彩を作る。

早いよなあ。

古い絵の具をチューブ絞り器で搾り出した、例のシリーズである。手が絵の具でドロドロになるんだよね。笑。

今日は、カドミウムイエローや、カドミウムオレンジなどの高い色を使ってみる。

おおっ。

高い絵の具って、やっぱキレイ。

他の色と混ぜるべきではない。

そうして、アタシは、チューブの直径がそのまま置かれただけの絵画というのは、やっぱり見たことがないと思うのだ。

それは、絵の具が新しいと、このような造形には搾り出すことが出来ないという、偶発的な事情も加味された、偶然の産物ではある。

だから、そういった絵の具を手に出来なければ、やっぱり作ることはできないのである。

二科であっても、企画展であっても、そのような作品を見たことがないのであれば、それはそれで、悪くないとアタシは思うのだ。

平面で、油彩なのに、見たことがない作風というのは、そうはない。

木村林吉センセイの、あの絵の具の作品には、本当に驚かされた。

一体、この作品は誰が作ったんだろう。どうやって作ったんだろう。

そういう、ドキドキとした気持ちと一緒に、作品に惹きこまれてゆく。

彼の作品を見て、私がこの作品を作るようになったということは間違いがない。

先日、オジャラコレクション展で、木村先生は、私の、このチューブとキャップのシリーズを見て下さって、

「僕には、この作品は作れません」

と感想を残された。

嬉しかった。

私は、「先生の作品を拝見したあとで、このような作品を作ろうと考えたんです」と、センセイにお伝えした。

そうして、センセイが(93歳のため)お耳が不自由で、こちらの話がほとんど通じないというのが残念でならないのである。

マツダのキャンソンで下塗りをした油彩カンバスは、表面がベタベタとして、黄色く変色してきた。

はぁ。

半年も放置しているし。

まあ、表面がベタベタというのは、絵の具が定着する、ボンドのような働きをするという意味では、悪くないんだと思うけどね。

シルバーホワイトで下塗りをするので、下地が変色すると、絵の色そのものが変色するんじゃないのかという、嫌な気持ちになる。

文房堂の下塗り用のジェッソは、その点安定しているよなあ。

文房堂圧勝。

が、キャンソンは2缶も買ってしまったため、なくなるまでは使われることになると思う。

この作品は、母が、上に違うカンバスを置いたため、絵の具の一部がつぶれてしまう。

母よ。絵の上に、絵を重ねるなよ。

つぶれてしまった絵の具を元に戻すことは出来ないのだから、文句を言っても仕方が無い。

いい作品だったんだけどなあ。

まあいいか。

早く額を作らないと。

額の方が、時間がかかるというのを除けば、額作りにも慣れてきた。

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