◆◆◆ 957 ★ バイトデー ◆◆◆

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2007.7.23

今日は、バイトなので、昼休みは必然的に展覧会を見て歩く。

ギャラリーG2で、日本イラストレーター協会会員のかしゅうさんの作品やなにかを拝見する。

もう一つのお部屋では、手書きてぬぐいの展覧会が開かれていた。

一枚1800円かぁ。

なるほどぉ。

手書きという案もあるよね。なかなかシッカリとした晒に描かれていて楽しめた。

かしゅうさんが出されていたのは、CGの他、ウチワとか、扇子なんかにも絵が入った作品展で、夏らしかった。

安いけど、売るのは大変だよなあ。

そういえば、扇子やなにかに、俳句を入れている人がいたけどね、俳句になってなかったよ。

ほんの少し、ちゃんとした人に説明をしてもらえば、どの人の俳句もぐっと良くなるんだけどね。

まあいいかぁ。

でも、本人が俳句と言い張って、いくつも作ってるのに、ちゃんと俳句を読める人が見たら句になってないんだからさ、それって恥ずかしいよね。

嫌まあ、おーいお茶にもそんなの多数だからね。

1万句も選ぶというところが、文化レベルを下げているんだよなと思ったりしてね。

俳句は文芸ですから、皆さん、そこんとこ、キチっと押さえて、一句作りましょう。

銀ぶらの汗ダク団扇で仰ぎおり  オジャラ句

はぁ。

人の句について云々言うのはよそう。大汗。

定型ってパっとしないのよね。(←文字数のせいではないと思う)

そうして、近いので、ギャラリー椿に流れる。

あそこは、どんな展覧会かということが重要ではなく、通れば必ず寄ることにしている。

私の巡回コースに入っている画廊ということになる。

勉強になる画廊ということである。

今回の高木まどか展 (7/18-24)は、カワイイ作品達だった。こんなに安いんだと思い、一個買おうかと思ったら、全部売り切れ。

そうだよなあ。

安いもんなあ。

(自分の)立体作品の方も、もうちょっと完成度を上げないとということである。

小さな箱に入った、小さい作品達には、特に共感を覚えた。

アタシも、重箱とか、桐箱を使った作品も作っているし。

彼女も多分、デュシャンのグリーンボックスの事を何かで知ったのかもしれない。

箱に作品を入れるというのは、デュシャンばかりではないから、他の人の影響かもしれない。

そのことは解らないけど、何か、箱を開いて中を見るというワクワク感は、人間の貪欲な部分の根底だと思う。

そうして、思いもよらないものが出てきたら、それがまたうウレシイのである。

S嬢はこの人

そのあと、イナックスの隣のステーキ店でランチを食べ、真っ直ぐ帰ろうかと思ったけど、村上画廊の近くなので、立ち寄ることにする。主婦の友ビルの筋である。

あそこには、6件位の小さいギャラリーがまとまっていて、気持ち的には全部見たい。

その中の一つにある、地下の現代アート系の展覧会を多くやっているギャラリーで、ビジンの作家さんに出会う。

「ギャラリー椿って知ってる?いい展覧会だったから、見に行くといいよ」

高木さんの作品には、ほんの少し違う何かがあり、高木さんは売れ、彼女はまだ、これからというポジションなのである。

それでも、その作品から湧き出てくる、若い美女の創作への情熱というのは十分に伝わってきた。(そういう作家さんの作品でないと、急いでいるので、作家さんと話したりはしない)

彼女もきっと世に出る人だと思った。

作品の完成度をどこまで上げなければならないのか。

そこに気づくというのが第一歩。

そういった作品が作れるようになるという技術面の習得がその次。

そうして、追いつくだけではダメで、自分の作品は、それとは違う何かを持たなければならない。

創作というのは、そういうものなのだ。

その、全部を手に入れた人だけが、世に出られるということである。

結局、昼休みは30分もオーバーしてしまう。

でも、一時間半も銀座を歩けば、その日の充実度というのは全く違ってくる。

そういえば、足立区美術協会の木村先生は、一週間に一回、銀座の展覧会を見てあるき、気になる若い作家さんには声をかけて、お話をしたりする。

次の展覧会でご案内をもらうと又行って、自分がされている、現代アートの展覧会に出品しないかと誘ったりもするのだそうだ。

美術団体の活動って、地道なんだねぇ。

木村先生の目的は、新人発掘。

アタシの目的は、個人的アート収集。

物すごい違いだよね。笑。

まあ、ギャラリーを見て歩いて、自分のギャラリーでも個展をやらないかなどという営業をしたりしたら、業界から締め出しを食らうよなあ。

それだけは間違いないと思うけど。

展覧会を見て歩いているときに、画廊の経営困難のことを考えたりしたことはない。

どの絵も一生懸命描かれているし、どの画廊も頑張っている。

それでよい。

銀座には銀座のマーケット、地元には地元のニーズというのがあり、それは全く違う場所にある。

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