◆◆◆ 928 ★ 足立区展-写真・書道搬入-2 /北川健次 ◆◆◆
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2007.6.17 |
アタシが、書道の落選の理由などを係りの人から伺っていると、書道教室を開かれている安藤センセイがニコニコやってくる。 安藤「あら、オジャラさん、書道も出すの?」 オジャラ「ああっ、センセイ、(書道部門は落ちちゃいました。」 審査の方「えっ、安藤センセイのお知り合い?それなら、入選でもヨカッタんだけどな」 オジャラ「いいんですよ。規定外ですし、次回は、紙に墨で書いてきます。そういうのも作ってますから。」 安藤「そうよ。足立書道連盟に殴りこみをかけてくるのであれば、正統派で勝負なさいな。ココは、正統派書道の会なんだから」 審査の方「だって、裏にも書かれてるんですよ。それはちょっと認められませんよ。」 裏側には、「カンバスの裏にも描く、窓にも、ブロック壁にも」 という俳句が書かれている。 オジャラ「作家の創作意思が、カンバスの裏にも描くという意思なのですから、この木の裏にも書くのは当然ですよ。笑。」 審査の方「安藤さん、この方は、どういうお知り合いなんですか?」 安藤「去年、足立区の作家さんなんかを集めて、ここで展覧会をされた発起人の方なのよ(→ホントウは、アタシは発起人ではないのだが勘違いしている人は多い)。区内でゲージツ作品を作っているの。今年は、区の作家展はどうするの?」 (オジャラの場合、ゲージツ作品は、まだ作れていませんが、安藤センセイは、書道の先生方をかなり脅しています。この先心配だよなあ。) オジャラ「マルイだと2日借りるのがやっとですけど、展覧会ですからね、応募サイズを小さくして、ウチの画廊で2週間とか、展覧会を開く筋で調整しようかなと思ってるんですよね。3000円で2週間なら、悪くないと思います。」 審査の方も、3000円で2週間というのは、マルイではゼッタイにムリという顔をして、大きく頷いた。 四方八方の会話が続き、安藤センセイにも、画廊を開く話をし、パンフレットを手渡す。 それから、彫刻部門で入賞した話もし、今日までなので、是非アタシの作品を見てください。 などと、作品の紹介も忘れない。 足立区展の書道部門で落選というのは、デュシャンの便器みたいな扱いで、潔い。 |
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ウチのオットに話すと、「アータね、書道も習ったこと無いのに、真剣にやってらっしゃる方の中に混ぜてもらえるワケないでしょう。」 オットはいつも正しい。 そういえば、土曜日、不忍画廊さんの北川健次さんの展覧会を見に行った時の話。 画廊の方「先ほど、オジャラさんのオットの話で盛り上がったんですよ。ご主人が、(日記に)あまり出て来ないので、ひょっとして、オットがいるというのは、オジャラさんの創作なんじゃないかってね。」 オジャラ「へぇ。オットの写真見ますか?ウチは結構ラブラブですけどね」 と言って写真を見せる。 そうすると、皆さん、おおいに納得し、ウソではなかったのだという気持ちになったようである。 画廊の方「そうそう、よく、展覧会なんか一緒に見に行ってるとか聞いたことあります。」 オジャラ「ウチのオットは、画家はフェルメールとレンブラントしか認めないというアート初心者なので、もう展覧会には一緒に行かないと思いますけどね。笑。」 そうすると、画廊の方は、フェルメールとベルメールを聞き間違え、「ベルメールしか認めないんですか?(ならば、ウチに並んでいる作品は好きに違いない)」 とかいう話になり、話は混乱する。 フェルメールとベルメールかぁ。 ベルメールしか認めないって筋は、それはそれでアリだと思うけどさ。笑。 それにしても、ウチのオットが想像上の人物だったらスゴイよなあ。 それから、画廊スタッフのアジさんは、「猫の具合はどうですか?」 などと、しゃぼんだま青い空ご愛読必至のマニアックな質問まで。 オジャラ「おかげさまで、完治して、今は、毎日飛び回っています。ご心配ありがとうございました。」 という話をする。アジさん、ヒマなのかなあ。 |
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不忍画廊さんでは、北川健次さんの作品展が開かれていた。 最終日、やっと拝見することができた。 作品は、金属を使った立体作品、その他を使った立体作品、写真にドローイングした品、写真を銅版に写真製版した銅板画などが並んでいる。 どの作品も、作品にぐっと惹き込まれて行く。 物すごい引力。 ああ、これが、ホンモノの作品なのだ。 そう思わないわけにはゆかなかった。 |
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アタシが、写真展に出す写真を、目玉焼きにしたという話をする。 オジャラ「よくよく考えれば、自分の作品も、何万枚も撮影しているんですからね、それを出展すべきでしたよね。 自分の作品を撮影した写真を出そうなんて、思いもよりませんでした。写真というのは、なんらかの被写体を撮影したものだという、固定観念がありました。今日は、北川さんの作品を見て、勉強になりました。」 なんで目玉焼きにしたのかなあ。 はぁ。 2点まで出せるってこともあるし、作品の宣伝にもなるし、ゼッタイ来年は、自分の作品を撮影した写真で勝負するぜ。笑。 そうして、北川さんの写真のことを思い出し、自分の撮影の力がなんて低いのかと思わされる。 北川さんも、アートディレクション的な関わりで、撮影は別な方がされている作品もあったけど、画廊主さんに言わせると、 「(別な人が撮影してはいますけど)これはもう、北川さんの作品になってますよね。」 という感想。 そうだよなあ。写真の展覧会って、結構頻繁に行ってると思うけど、細江さんと、この人の作品程、中に惹きこまれていく写真は多くない。 写真にも、画力があるということであり、それは、創作者の力そのものなのだと思わされた。 写真も、ガンバルわ。 オジャラよ。デジカメじゃムリじゃないの? そうよねえ。 まあ、一部は、そういうのを越えた場所にあるとも思う。 今更銀塩に戻れないしさ。(→経済的理由から) 同じファインダーを通った作品なのだとすれば、北川さんはムリとしても、それでも、今よりはもっと良くできるはずなのである。 良くしようという気持ちがあるのかどうか。まず、ここからスタートってことなのよねぇ。 |
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