◆◆◆ 890 ★ アートフェア-2 ◆◆◆
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2007.4.12 |
アートフェアの入り口には大きな屏風絵がある。 それは、去年もあった。 巨大なので、もう一つは茶室に展示してあるのだそうだ。 画廊の人は、アタシと竜さんにお茶券をくれる。 いい画廊だわぁ。 そんでもって、タダで茶を飲もうと、早速茶室に向かう。 おおっ。大量の人たち。 隣に座ったオヤジとの会話。 彼は、たぶん関東では無いエリアから、わざわざアートフェアにやってきたという風。 オヤジからはコレクターなので、どうしても自分の話を聞いて欲しいというオーラ。 |
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彼はまず、「熊谷守一のオイルパステルの素描を買おうかどうか考えている」 という相談をもちかけてくる。 オヤジ「70万円というのを50万円にしてくれるというんだよ」 オジャラ「それ、ホンモノなんなですか?彼の絵がそんなに安いわけないじゃないですか」 オヤジ「いやあ、油彩じゃないんだよね、素描だから。」 オジャラ「オイルのスケッチでそんなに高いんですか?彼の作品はね、持つのであれば、油彩でなくてはダメですよ。400万円出して、一枚油彩を買われたらどうですか?」 オヤジ「俺、奈良美智の作品も持っているんだよ」 オジャラ「何持ってるんですか?」 オヤジ「昔の頃のドローイング」 オジャラ「色ついてるの?」 オヤジ「ついてる、ついてる。それがね、50万円が30万円でいいっていうからさ、初期のはもう無いらしいし、そんで買ったんだよ」 オジャラ「今売れば、値上がりしてるかもね。」 とまあこういう会話。 |
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オヤジは、その絵が高いか安いかを、きっと、誰にでも聞いているんだと思う。 不安なんだよねえ。 そんなに不安なら、買わなきゃいいんだよなあ。 とまあ、そういう話なのよ。 絵がイイとか悪いとかの話じゃなくてさ、一事が万事、高いとか安いの話なのよ。 絵がカワイそうだよなあ。 アタシは、この前買った深沢センセイの版画の話をする。「〇万円でしたからね、ま、おとーさんにしてみれば、そんなに高くないと思うけどね、薄給のアタシには大金ですよ。 でもね、持ちたいという強い意思があって買ったんです。絵を買うのであれば、買った値段に対して、ガタガタ言ったり、後悔しちゃダメだよ。キッパリ」 オヤジ「うーん。勉強になります」 立場は逆転。 アタシもコレクターらしくなってきたよ。たはは。安モノのコレクションだけどさ。 買うまでは悩む価値あるけどさ、買った後悩んでもしかたないもんなあ。 どうにもならない事を悩み続けているタイプの人に似てるよね。笑。 |
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会場内で、熊谷のコーナーを発見。 ああ、ここだわぁ。 竜さんと二人で、どの作品なんだろうと、オヤジが買おうとしていた50万円の素描を探す。 オジャラ「オイルパステルって書いてあるから、これじゃない?」 竜「きっとこれだね。それにしても、50万はちょっと高いよね」 という作品。 でもまあ、高いか安いのかは、持つ人の懐具合にもよるからさあ。 毎月不動産収入で大金が転がり込んで来るというひとだって、世の中にはいるからね。 アート雑学も、もう少し追加したいことも増えてきたけどね。 ま、やめておこう。 とりあえず、画廊の看板を作らないとさ。笑。 |
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