◆◆◆ 872 ★ あとりえにて油彩-3 ◆◆◆

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2007.3.27

この絵はつまらない絵だったよなあ。

アタシの絵という感じもしないうえに、つまらねぇ。

やっぱ、モデルさんを前に描くと、人間の創作力ってこの程度に留まっちゃうってことなんだと思う。

ちなみに、この黄色はお高い。

下に使っている色は、文房堂の屋外用のミニ絵の具キットで描かれた作品で、あの絵の具は高かったよなあ。

というのを思い出す。

昔は金があった。

乾いたら、細部を加筆する予定。

モデルさんは結婚が決まったので、白い花を持たせて、幸福の白い鳩が訪ねてきてくれている絵を描く。

彼女はちっとも(結婚が)嬉しくないと言い出し、それなら結婚しなければいいのにと内心思うのだった。

でもまあ、不可抗力みたいな力で、結婚しちゃうんだろうなあ。(ちなみに、恋愛結婚っす。)

目には絵の具のチューブを使っているので、絵は物凄い立体感があり、見る方向によって、ビミョーに表情が変わる。

ホントウは、オレンジの花に、緑の葉っぱという絵だったんだけどさあ。

仕方ないかぁ。

こちらも、オレンジの花に、緑の葉っぱという作品。

顔を顔っていう感じにしすぎちゃうからダメなんだよねえ。

もう少し、表向きは花なんだけどさ、よーく見ると顔もあるとかいう、謎が隠された絵にしないと。

笑。

謎かぁ。

謎って言うのはさ、もっと奥深いものなんだけどね。

なかなか、そこまではね。

作るときに絵の意味とかイロイロと考える人も多いけどね、所詮、人間が考える話でさ、その人間のスケールまで描かれてしまうというところが、絵のスゴイところだよね。

意味を持たせようとしたら、その意味まで、人間のスケールが出てきちゃう。笑。

人間を磨かなければならないというのが、創作の根底に不可欠であるということに他ならない。

この前行った、現代アートの展覧会「土から産まれた、、、」の展示品なんかは、サッパリ意味が解らない作品が並んでいたけどさ、くどくど意味を説明されるよりは、よっぽど気になった。

展示とか、アート作品の発表というのは、説明など無い方がヨイというのが、最近の傾向だと思う。

俳句のような感じかしらね。読み手に自由に想像させる。

作家さんの作品と、鑑賞者の自由な感想、両方がプラスされて作品を作り上げる。

見る側が愚かなところはさ、絵の意味を説明されるとね、感激しちゃうところだよね。

パっと見「たいしたことない」なんて思ったのに、横に書いてあるウンチクを読むと、「こんな苦悩があったんですねえ。いい絵に思えてきました。この方のファンになりました。」

などというコメントにシフト。

日本人って解りやすくていいなあ。

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