◆◆◆ 868 ★ 黒猫夫妻との宴会 ◆◆◆

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2007.3.23

テーブルはおろか、椅子の上までこの有様で、アタシは、立って描いている。(ホントウ。)

三岸節子の画集を見て、何て汚いアトリエなんだろうと思ったけど、大差ないぜ。

そうして、こんなに絵の具があるなんて、アタシは、なんて幸せなんだろうと思うのであった。

この前、近所に住む、黒猫夫妻とバッタリと出くわす。

近所で、しゃぼんだまあおいそらの愛読者でもある夫妻は、私の個展のときには、いつも来てくださる。

そんでもって、また一緒に飲みましょうなどと話して、(スーパー田中の前だったということもあり、)みんなで、「もしも」のお店を見たりもする。

今日は、オットが遅い日なので、黒猫さんに電話をして、夕飯を一緒に食べようということに決まる。

彼女達は、夫婦でよく食べ歩いていて、近所のイロイロな店を知っているというのも心強い。

今回は東口にある「かえる」という居酒屋に行くことに決まる。

パスタ店という話もあったが、(それは、アタシが切り出したのだが、自分の昼飯がスパゲティーだったことを思い出したので、居酒屋にすることになる)

金曜のよるということもあり、席は満席で、偶然に3つ空いた席に座る。

刺身の盛り合わせや、旬の天ぷらなんかを頂いて、かなり幸せな時間であった。

今思えば、つまらない絵であった。

この絵は何処に行ったんだろう?

まだどこかにある可能性は高い。

彼女達は、この前の個展での、オシオッサさんの土産物の話を切り出した。

オジャラ「ああ、オシオッサさんかぁ。最近会ってないけどな。作品作ってるのかな?」

黒猫妻「あの、頂いた作品(インクジェットプリントの粗品なんだけどさ)ね、笑っちゃいますよね」

オジャラ「ビニール袋に入れた息ですからねえ。(笑)。自由でいいですよね。」

黒猫夫「他の作品なんかも見ているとね、自由さというのが理解できてきましたよ」

オジャラ「あの人の作品の場合、実際に作品作ってないのもいくつもあるんだよね。でもまあ、言葉で説明するだけで、見てもいないのに、話を聞いただけで作品が浮かび上がってくるっていうのがスゴイよね。あれは、新しいと思うわぁ」

というような会話。

アナタは、オシオッサさんのことを良く知らないだろうけど、知ってる人同士の会話がこれだからね。(謎爆)

いいキャラだよなあ。

作家というのは、作品が全てであり、それ以外のことはあまり重要ではないということのよう。

見てるアタシ的には、この絵は、物凄い面白かったんだよね。

絵が下手で嫌になるぜ。

そんでもって、黒猫妻さんは、週に3日のパート主婦という話になり、「そんじゃさ、衛生責任者の資格、取っておいてよ。近いしさ」

という相談。

それさえあれば、問題なく、営業/飲食の販売が可能になる。

その資格は、一日講習を受ければ必ず取れる資格であり、費用は1万円程度。

パート程度の稼ぎであれば、カフェでも稼げ無くはない。

アタシが心配しているのは、「これから、家も建てたい、夢も実現したい」という人が、大して銭にならない話で、貴重な時間を費やしてしまうという心配である。

若くて働けるときには、ガッツリと稼いで、ある程度のお金を貯めたり、家を手に入れたりしたほうが、その後の人生が楽になる。というのが私の自論である。

家賃がかからないだけでも、物凄く楽に生きてゆくことが出来るのだ。

カフェの本を読む限り、ほとんどは赤字だと思う。

間取り図、店員の数、席の数、単価を見れば、その店の儲かり具合は手に取るように理解できる。

それでもやりたいかどうか?

やっても儲からないのであれば、やらないの方がマシだろう。

貧乏アーティストみたいだよなあ。どちらもついてないぜ。

楽しいひとときをありがとうこざいました。お店新装開店のお祝いとやらでお心遣いまで頂き、恐縮の極みでございました。感謝します。次回は割り勘にて、また楽しく飲みましょう。

ホントウに、こういう風景であった。

絵というのは、いつまでも線の中に居り困る。

オットといくつかの展覧会を見て回る。

オット「アナタも、もう何年も、こんなにつまらない(絵を)モノを見て歩いているなんて、ホントウにムダでしたね。」

オジャラ「アタシも、最近、絵ってつまらないとやっと気づいたよ。アニメとかさ、立体の臨場感とかとは、もっと違う世界だよね。まあ、つまらない世界を理解するためには、このぐらいの時間は必要だったってことだと思うけど、」

オット「今度、アナタに、将棋の駒の即売会を見せてあげますよ。あれは芸術です」

というオットのコメント。

将棋の駒の芸術性かぁ。

工芸品というジャンルだと思うけどなあ。

まあいいか。金額的には、芸術的。

買った人が満足なら、それが一番だし、商品なのであれば、高値で売買されるに越したことは無い。

オットと芸術の話で折り合うことはないだろう。

オットは、個展のポスターを見て、オシオッサさんの名前に気づく。

「オシオッサって誰?」

オジャラ「アトリエをシェアしている人でさ。。。。。アタシがいないときに使ってもらってるんだよね」

オット「ふーん。」

この後にも会話は続くが、そこは書かないことにする。

彼も、彼女に触れ、ゲンダイアートのことは、受け入れてはいないが、否定はしなくなった。

オシオッサさんの勝利。

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