◆◆◆ 858 ★ 昼休み ◆◆◆

2007.2.22

今日は、先日買ったリトグラフの、回収&支払いに村上画廊さんへ。

朝から雨のため、店は休みであった。

気ままな家業だわぁ。他の画廊はマジメに営業しているというのに、、、、。

仕方が無いので、近所の画廊を流すことにする。

あの辺には6件以上の小さい画廊がまとまっており、ビルに入っては扉を開け、2分程見て、次の画廊に流れる。

雨ということもあり、どの画廊にも誰もいない。

客はアタシだけ。時々作家さんが、画廊にいることもあるけど、そういうケースは半分ぐらいかなあ。

グループ展はともかく、自分の作品の展覧会なのだから、作家が会場にいないと、行った人はガッカリすると思う。

アタシは、知らない人の展覧会を見ることの方が多いけど、貸し画廊の展覧会というのは、作家さんが張り切って、知人に招待状を送りまくる。

という作業からスタートするのである。

であるからして、趣味の延長という方の展覧会なんかは、「どなたかからのご紹介ですか?」

などと、中に入るだけで、怪訝な顔さえされてしまうこともある。

「ああ、昼休みに、この辺(の画廊)を流しているものですから。すぐに帰りますから」

などと、こちらも恐縮し、一周して外に出るということもある。

画廊業というものを考えさせられる。

村上画廊さんは、版画筋のコレクターであれば、一度行けばきっと、何度も行くはずである。

それは、貸しレコード屋のような世界で、マニアを唸らせる品揃えということを意味している。

オヤジよ、雨だからといって、休むなよ。

という状態。

まあいいか。アタシも、支払う意思はある。

ついでに、大量のアート作品をタダで見れて、それはそれで大切なことなのである。

毎週一回、1時間であるが、画廊を回れるというのは、1ヶ月で4回ということになり、4時間になる。

1年で48時間の作品を見て回っていることになり、画廊のサイズや壁面の面積、レンタル料、作品の販売価格、絵のレベル。

そういった情報が、どんどんと蓄積されてきているということになる。

あそこは、もういいか。みたいな画廊だって無いわけではない。

画廊には、特徴があり、

●日本画筋、

●ゲンダイアート筋、

●版画筋、

●美大筋、

●大物筋、

●有名人気作家筋、

●古美術商

●新作家開拓型

●イラスト・クラフト系

●趣味の会系

●混合型

というように別れている。

貸し画廊の人は一体どうやって借り手を探すのかなあというのが一番気になるところ。

北千住にオープンする予定の画廊って一体どこにあるんだろうなあ。この前、近所を探し歩いたけど見つからなかった。

ご案内状をアタシが探し出す日はこないだろう。

ま、北千住の場合どうかという話になる。

アーティスティック足立のイベントに参加したり、足立区美術協会展に出したり、お手伝いをしたりしていると、アーティストは大量にいるということが解った。

驚くべきことに、「足立区の美術協会より、もっとレベルの高い、他の公募にだしている」

という画家先生も大量にいる。

たはは。

なるほど。勉強になります。

よっぽどの画壇でないかぎり、出展作品のレベルというのは、そんなに高くないんだけどさ。笑。

そういう話もよく解ってきた。

趣味の人が、作品の展示をしようとするときに重要になるのは、来てくれた知人と歓談できるのかどうかということである。

イロイロな画廊を見ているけど、ちょっとしたソファや、お茶を出したりできる画廊なので、そこを選んだという理由が公然と存在するのである。

あとは、1階であるとか、値段が安いとか、画廊の人が展示を手伝ってくれるとか、作品の販売の可否である。(公共のギャラリーというのは、飲食禁止・販売不可という場合も多くて、借り賃が安くても、販売できないことを不満に思ってる人は多い)

ま、どうせ売れないんだけどさ。笑。

趣味の人の展覧会の場合、こちらが買おうと思っても、売ってくれないこともあるし。笑。

その絵は気に入っているからなのだそう。

まあ、そういうものだよね。アタシも、売りたくない絵は展示しないもん。

何故なら、来た人は、数ある絵の中で、必ずその絵を選んで、欲しいというに決まっているからである。

来た人の鑑識眼を甘く考えてはいけない。

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