◆◆◆ 845 ★ 新作、ガーデンの様子 ◆◆◆

2007.2.2

冬がなかなかこないうちに、アトリエは春である。

大輪のバラが咲いてしまい、アタシ的には、白州正子に対抗というモード。

庭の低木の葉を少し切り取り、古い急須(この家にあった品)を使う。

花台とか、そういうのがないんだよね。

花を活けるために、少し掃除をしたいとか、そういう気持ちになる。

アトリエにはなかなか行けないので、次に行ったときにはきっと枯れているのかと思うと、それはそれで残念な気持ちでイッパイになる。

せめて、一枚ぐらい、この絵を描きたかった。

花の活け方はまあ、彼女と大差ないと思うけど、写真撮影の腕は落ちるよなあ。笑。

三脚使おうかなとかね。

印刷技術や、写真の巧さというのは、被写体そのものを超えた実力という場合も多いという話。

左側の花は、どうしてもこちらを向いてはくれなかった。

まあいい。

アタシの場合、別に、写真集になるわけでもなく、美術雑誌の評論をするというワケでもない。

身近な花や草を、身近な器で楽しむ。(コストゼロ)

それこそが華道というものであり、それ以上の何者でもない。

活け花の展覧会というのは好きでよく行くけど、花器のお値段、お花のお値段対抗という筋も無い訳でもなく、それでも、結局そうなってしまうという人間的な部分が凝縮されている。

それは、絵が稚拙なのに、高い絵の具で描きました。

という日本画の展覧会に似ている。

中身はオシオッサさんの作品 2007

「文房堂・シルバーホワイト」

廃材の木枠に、カチカチシルバーホワイトと、

シルバーホワイトのチューブなどを

箱詰めにした作品。

箱はオジャラ作。といっても廃材だけど。

なかなかの趣。

売価ベースで計算すると、物凄い原価。笑。

文房堂の社長さんに見せたら、気絶するだろうぜ。

カドミウムイエローと、カドミウムオレンジもカチカチなんだよね。

そちらは、意地でも中身を取り出して使うつもり。

普段は高くて買えない色なの。

MAPのデザインは、大量の修正がきてしまい、やはり、アトリエには行けないままである。

グラフィックデザイナーをやろうとする限り、画家にはなれないということのようだ。ギャラがいくらアップしたからといって、喜ぶべき話でもない。

現実というのは厳しい。

この前ヤフオクで落札した絵の具で、カチカチのシルバーホワイトというのがいくつかあった。

それはもう古い絵の具で、チューブキャップも金属で作られていて、今では見かけないデッドストックである。

文房堂の絵の具は、練りが堅くてよく盛り上がる。

色もキレイだし、アタシは、いつだって満足している。

正確に言えば、どのメーカーの絵の具にも満足であり、メーカーや色などに対するこだわりはない。

細かい事は気にならないという大ぐくりな性格ということもあると思う。

一応、よく使う基本の色というのは4-6色あるのだけれども、あとは、バーゲンの絵の具とか、安く手に入れらたれ絵の具なども適当に使う。

どんな色を使っても、それはアタシの絵になるので、構わないのである。

そうして、「自分の作為が出て来ないように作る」と話していた、大竹伸朗さんのコメントはずっと気になっている。

行き着くところというのは、やはりそっちなのかなあ。

とまあ、そういう雑念がアタマの中に残ったままだということである。

左の写真はなんだかよく解らないと思うけど、ビニール袋に包まれた大きい甕である。

この前、ルミネの餃子屋さんに入ったところ、大きい甕(クースーが入っていた)の周りに藁が巻かれていて、それが欲しいなと思って、聞いてみたんだけど、甕ごとくれた。笑。

高さ60センチ程度の大きい甕だったため、持ち帰るのは大変だった。

3丁目のスーパー田中で台車を借りて、オットと二人でアトリエまで運ぶ。

アタシは、この甕は、裏に穴でもあけて、植木鉢にでもしようかと考えていたのだが、たぶん、藍染め用の染料を入れることになると思う。(藍は既に所有)

別に、タップリと入れる必要もないのだけど、何か、大きい器が必要で、料理用の鍋は(料理に使いたいので染料と一緒というのは)嫌だなあと思っていたところだったのだ。

甕があると、ちょっと大きい作品も染められる。

別に、染物を本格的にやろうということでもないのだけれども、もう少し書の練習を重ねて、俳句のろうけつハンカチとかいうのを作ったらどうかなと思っている。

自作のばかりでなく、俳句を楽しむ方の俳句のハンケチを作ってあげるとか、そういうのもいいかなあと。

(やらないと思うけどさ。笑。儲かんないから。)

この、ビニール袋がかかっている品は、ヤフオクで購入した木の根っこと小さいタンス。

虫の穴があるみたいなので、とりあえず、ゴミ袋に入れ、念入りに殺虫スプレーを散布。

そのあと、タンス用の防虫材を入れて、1ヶ月程密閉。

木の中にいる虫の卵も完全に死ぬであろうという予定。

アトリエで繁殖されると、完全に食われてしまうのよ。笑。

もう少し暖かくなったら、バルサンもたこう。

それにしても、今日は二センチ程の大きい蜘蛛を発見。

死なないでね。

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