◆◆◆ 832 ★ BASE ギャラリー、すぎもと画廊 ◆◆◆

2007.1.19

パイトの昼休み、兜町方面を攻略。

ベースギャラリーの伊賀 美和子 新作展 「Madame Cucumber」

Miwako Iga: New Works "Madame Cucumber"

2007年1月19日(金)〜2月28日(水)

を見る。

ずいぶんと長い期間展覧会をするんだねえ。

結構広いそのギャラリーは、いつもガランとした感じ。

店員さんも出て来ないし、それでも作品は売れているという恐ろしい世界。

彼女の作品は、プラスチックの人形や、野菜やなんかと、風景なんかを組み合わせた写真と、それに対する小さい言葉なんかで構成されている。

美少女のコレクターとしては、あの被写体の人形が欲しい。笑。

手製なのか、それとも、アメリカン・オールドスタイルのオモチャなのかは区別がつかなった。

作家なので、自分で作っているという可能性はあるし、現代作家さんなので、市販の品を使っているということだって考えられる。

ま、どっちでもいいんだけど。

印象深い作品群で、アタシは、彼女の名前は忘れても、きっと作品を見たら、彼女の作品だと解ると思う。

その映像を忘れることは無いという意味である。

映像の記憶というのは、好きとかキライとかとは別な場所にある。

そのあと、すぎもと画廊さんに流れる。

通り道だし、毎週違う作品展が開かれていて、ママさんの頑張りが伝わってくる。

そんなに大きくないスペースで、グループ展が開かれていることが多い。

個展というときもある。

画廊というのは、店を開けないということもできないし、収蔵作品がないと、絶えず展示者を探さなければならず、それは大変な作業だというのをアタシは知っている。

「アタシの絵、少し貸してあげようか?たくさんありすぎて、邪魔でさぁ。外で乾燥できると、また絵が描けるんだよね」

という会話。

売れるということでもないけれども、画廊サイドでお客さんが決まらないときに、展示できる作品があると、営業サイドとしては、キモチから楽になるからである。

今回は、ちょっと心が惹かれる作品があって、いくらか尋ねたら、「この作品はお売りできません」などと言われてしまう。

ま、そういうこともあるよなあ。この前のバードックさんのときにも、「この絵はいくらか?」と聞いたときに、値段は解らないといわれたことがあった。

販売を目的としていない展覧会ということになり、それはそれで、私の中では謎である。

あんまり、金だして買おうという作品にはお目にかかれない。値段がついていないのに、値段を尋ねるというのは、ヨッポド買う気なんだけどね。

オジャラのカットが使われている英語の補助教材。よくあの絵が使われたよなあ。価格680円でございます。ちなみに、スタンダード版というのもございます。表紙は、教科書の絵で、アタシの絵ではありません。あしからず。

イラストレーター年鑑はやっと到着し、参加者にCDを配布する。

20枚のCDというのは結構な迫力で、形に出来てヨカッタというのが素直な感想である。

来年も、年鑑はCD版で作ることに決まる。

自分の本というのも悪くないが、みんなの作品が掲載された作品集というのは、本当にウレシイものである。

もし、参加者が100人いれば、100万円の資金が調達できるわけで、100万円あれば、CDの他に、小さいブックレットだって付加出来る。

会というのは、人が増えれば、会として活動を広げてゆくことができるというのを実感した。

日本イラストレーター協会は、まだ、できたばかりで、これから大きくなってゆく会だと思う。

仕事の性格上、個人主義的な部分が大きいので、会として集うというのも変な話ではある。

それでも、質の高い作品を作る仲間と知り合いになれて、おおいに刺激を受け、稼いでいる先達に敬意を抱くことになる。

絵画の世界と違うのは、自分の能力を収益につなげている人たちの集団だということである。

コンピュータのスキルも全然高いし、絵画の人と、どうしてこんなに違うんだろうと思わないわけにはゆかない。

そうして、その違いというのは、まだよく解らない。

日本イラストレーター協会年鑑のCD版

この絵を皆さんに配るとき、必ず、この絵はアタシが描いたのかって聞かれるのが辛いよなあ。笑。

きっと、アタシの絵という感じがしないので、確認したいんだよね。

「アタシは、コンペの審査員だったので、コンペに参加できなかった」

と話すと、それはそれで驚かれる。

嫌、まあ、審査員は会長さんとアタシの2人だしさあ。

沢山の人で審査すると、あとあと揉めたり、会の方針と違う結果になったりと、予期しない話になったりも刷る可能性があってね、俳句の会でそういうのは良く解っているので、今回は2人で審査ってことに決まったのよね。

この絵は、野上さんという方のイラストなんだけどね、デザインするのは難しかったよなあ。

アタシは、最近の名刺に「グラフィックデザイナー」という文字も入れているので、デザイン関係のお客様は、口を揃えて「絵も描けるからいいよなあ」

とつぶやくのであった。(→全員がそう言う)

デザイナーはまだ1年生だが、デザイン力はかなりついてきていると感じる。

もう、ポスター以外はお断りすることにしたんだけどね。(早)

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