◆◆◆ 807 ★ 日本橋界隈 ◆◆◆

2006.12.11

会社の昼休み、この前テレビで見た、南天子画廊という所に行ってみようという計画を立てる。

そうして、ネットで場所を調べる。

おおっ、バードックギャラリーよりも会社から近い位置。

地図を握り締め、南天子に到着するまでの間、アタシは、何件もの画廊に入っていた。

画廊街という場所かもしれない。

現代アート系も多かったし、趣味の人もアリ、イラストレーターの展覧会もアリで、本当に沢山の画廊があるのに驚かされた。銀座より家賃安いからなあ。

質というのにはばらつきがあったが、勉強にはなる。

さすがにテレビで紹介されるだけのことはあり、南天子は「ウリウリちゃん」というムード。

客は例のごとく誰もいないのだけど、赤丸は大量。笑。(正確に言えば、お客様は1人いて、ママさんとご商談決定の後のご歓談中という所に入っていった模様)

隣や正面や、近隣の画廊と、そんなに差があるとも思えなかったけど、やっぱ、差があるんだよねぇ。

どんな差か?

教えてあげないわ。

その差に自分で気づけないと、そういう作品を作ることが出来ない。そうして、そういう作品が作れなければ、作品が売れることも無い。それだけは間違いが無い。

結局、同じ通りに点在している全ての画廊を回ることすらできなかった。

会社からこんなに近くに、こんなに画廊があるのなら、少し通おう。

アタシは、昼休み1時間をタップリと歩いて、弁当を買って帰り、昼休みを取ったにも関わらず、仕事をしながら昼飯を食べたのであった。大顰蹙。

はぁ。

寛大な雇い主に感謝だわあ。

画廊を回れると、相場というのが理解できてくる。

売り画廊だと言ったって、そんなに高い値段ということでもない。

じゃあ安いかといえば、そういうことでもない。

売り方というのには巧妙に設計されていて、その辺がね。

そうして、「みみうのうどん」に心を動かされながら、ここでうどんを食べると、昼休みが2時間になるよなあと思いながら、弁当を食べることに決める。

昼休み二時間位欲しいよなあ。

というように、バイトライフも結構充実している。

大切なのは、画廊の作品を買わないようにすることだけである。

まあ、買うほうと売るほうの勝負なワケで、「買いたい」と思うような作品にはそんなには出会わない。

というか、今日の場合、骨董店のぐい飲み1個だけだったということになる。

でも、18万円だったから買えなかった。

1万8千円だったら買ってたと思う。

18万円だから(安いので)買いたいという人だって世の中にはいるわけで、その店は、そういう客筋の品を扱っているということになる。

店の格というのは、展示されている作品を見れば解るわけよ。

画廊に怖くて入れないという輩には、良い作品を安く買うということなど出来ないということに他ならない。

イラストレーター協会から、新しい仕事のコンペの話が来る。

新聞エッチ小説の挿絵かぁ。

ムリだろうなあ。

だいたい、エロチシズムを感じない絵と評判だもんなあ。男の人とのカラミとかがムリだろう。うん。

ヌードの絵は得意だけどなあ。

人物の描写がシッカリと描ける人希望かぁ。

はぁ。

アタシが新聞の挿絵を作る日は遠い。

協会の仕事ってさ、イラストレーター同士のコンペになるからさ、いつも落ちちゃうんだよね。

世の中にはイロイロな仕事があるもんだよ。

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