◆◆◆ 782 ★ 3Rフェア-2 ◆◆◆

最近忙しくて更新できないので、オヒマな方は、作田センセイのサイトから行ける、

ブログ・ユトレヒト通信を読むように。

2006.10.21

初日は、ブース内の展示とか、看板を描いたりするのに忙しかったので、よく、会場を研究する時間がなかったのだが、2日目は朝から、会場を眺め回すことにする。

どのブースも、熱心にアンケートなどを実施し、廃材をプレゼントしていた。

もらえるものは、

「腐葉土」、「ヒノキの廃材チップをポプリにした品」、「焼却予定の紙」、「エコバック」、「地球環境に悪い風船」、などである。

プレゼントの効果は素晴らしく、どのブースも行列。

アタシにしてみれば、アート関係のイベントが、いかにつまらないのかを思い知らされる。

もっと、人間の根源を研究し、集客について真剣に準備をするべきなのである。

それは、廃材をプレゼントするとか、何かの作り方を教えるなどの、ささやかな工夫で構わない。

多くの類似したグループが集まれば、それぞれの魅力が相互しあい、来た人が楽しめるイベントになる。

イベントに足を運ぶ人たちは、何か目的があるということでもない。

ヒマだから、近くだから、オモシロそうだから、何かもらえるから、勉強になるから、

とまあ、そういう理由なのだと思う。

特徴として、オババと、子供、子供連れしか来ないというのには驚かされる。

中学生とか、高校生の関心を引くことはできないイベントだということだ。

アタシが一番心が惹かれたのは、Tシャツとか、古着をヒモ状にカットして、大量に太い糸を作っておく。

それを、細糸に通して、織物にし、コースターとか、鍋敷きなんかを作るコーナーである。

そのミニ教室は初日しか開かれていなかったが、廃材利用の中では最も気の効いた作品作りのコーナーだったと思う。

夕方、区役所の、いかにも上司でございますという 人が回ってくる。

そうして、私が、「私のような作品展示というのは、このイベントの趣旨に合っていたのでしょうか?」

と尋ねると、

「勉強勉強ばかりでは、イベントがつまらなくなりますから、もっと、イロイロなタイプの出展者を集めて、見る方に楽しんでいただけるようにするのも大切なんです」

などと説明してくれた。

なるほど。

確かに、地球環境に取り組んでいますとか、水道の蛇口を閉めましょうとか、ゴミを分別しましょうという話ばかりでは、集客は難しい。

スタンプを全部押してもらう為には、そういった押し付けがましい話を20回も聞かなくてはならず、笑、よく設計されたイベントだと思わされた。

オシオッサさんは、会場をウロウロし、綿あめとか、ビニール袋に入れられた堆肥、ビニール袋に入れられたヒノキのチップ、などをもらってきては、自分の「ビニール袋に入れた息」の横に並べ、「シリーズで展開する」

などと楽しそうにしていた。

私は、横浜美術館で、デュシャンの「泉」の作品の周囲に、やはり、便器を並べた類似作品がいくつも置かれていたのを思い出した。

そうして、どんな品物も、ビニール袋に入れて渡されるということに、また驚かされるのであった。

展示品の手前は、電子本。

オジャラよ。紙に印刷して展示したら、全然地球環境に優しくないだろう???

Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara.
Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara.