◆◆◆ 777 ★ おおっ。777回 ◆◆◆

2006.9.19

記念すべき777号なので、明るい話でも。

330枚の英語教材カットというのは順調に描き進む。

絵には見本があり、その絵と似たような絵を描き直すという作業である。

何故書き直すのかといえば、著作権があり、継続利用が出来ないとか、イラストレーターが変わると、絵のまとまりが悪くなるので、1人で統一するほうが完成度が上がるとか、3年前だと、テレビとかパソコンの形が古くて使えないとか、内容を少し改定するので、イラストが、古いのでは不足しているとか、使いまわしがきかないとかそういう理由らしい。

カンタンな絵から完成させてゆき、苦手な表現のイラストばかりが残ってしまう。笑。

仕方ないよなあ。

手足の稚拙な表現とか、お寺の絵とかは、きっとダメ出しされるだろうなあ。

アタシなんかより、絵の上手い人は大量にいるのに、何故、この仕事はアタシに回ってきたんだろう。

お仕事というのは本当にご縁のものである。

ギャラが入ったら、陶芸釜を買おうと張り切っている。

来週の末には、てぬぐいの講習会に出かける。

和晒屋さんが主宰するてぬぐい講座で1回目は彫り、二回目は紗張りと染めを行う。

彫りはもう自分でできると思うのだが、紗張りのスキルをどうしてもマスターしたい。

型紙と紗張りが自力で作れると、5万円の節約になり、手ぬぐいの単価が大幅に下がるからである。笑。

アタシの場合、下絵無しに、いきなり型紙にハサミを入れても作品を作ることが出来るので、しかも、大量に作れるので、紗張りが出来れば、そのまま染物屋さんで染めてもらうだけでヨイ。

そうすると、1枚250円で染めてもらえる。(晒込み価格)

そんでもって、その他の材料を合計しても、単価的には1枚300円ぐらいじゃないかと思われる。

1枚600円で売っても儲かるぜ。(←単価が安いので儲からないけどさ。笑)

ぼんやりしている間に、商店街のポスターは完成し、MAPのデザインも、いよいよ終結を迎えた。

あれは大変だったよなあ。

イラストレーター協会の年鑑は、エントリー者35人となり、予定していたよりも人数が増えたため、豪華版に切り替える調整に入る。

自分より上手い人の絵を電子本にまとめるという作業は、やる気がなくなるよなあ。

もう、イラストの仕事は辞めようかと、真剣に思うくらい、レベルが違うので嫌になる。

藝大に落ちたのは、圧倒的な力不足によるものだと納得。

金を稼いでいる絵というのは、本当に動きがあって色も美しい。

人の表現なども生き生きとしていて躍動感がある。

洋画の世界と、どうしてこんなに違うんだろうと、その違いを随分と前から考えているのに、まだ答えは見つからない。

そうして、毎日人のイラストを見ながら、同じような絵を描くという作業を繰り返している自分を見て、これは、自分の作品とは言えないよなあと思いながらも、金にはなるというのを体感する。

チャリン、チャリンという感じである。

あと240枚、頑張ろう。

バイト先に行き、不合格の報告を皆様に済ませると、ママさんは相当にガッカリしていた。

期待されていたのだと思うと、本当に申し訳ない気持ちでイッパイになる。

そういう意味では、不思議なものだよなあ。

銅板画のお教室のメンバーもみんなガッカリするに違いない。

教授の印についての話で、既に大学院経験者のバイトのポチちゃんや、今大学生のお嬢さんなんかは、「あんなの(推薦状なんて)、行けば、はいっ」って感じでもらえるものなのよぉ。

などと教えてくださる。

そうなのかぁ。

でも、自分の作品の真贋を、商学部の教授に保障してもらうって変じゃないか?とか、センセイが読んだこともない著作物に関して、アタシが書いたものだという保障をしてもらうのって、やっぱ変じゃない?

とか、そういう話で盛り上がる。

そういえば、教授には、アタシが最初に本を出したときに、贈った記憶がある。読んだかどうかは不明。

なんといっても、記念すべき自力出版なのだ。

大切な人には、贈るものである。

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