◆◆◆ 744 ★ 個展最終週 ◆◆◆

2006.7.15

さすがに、アチコチに掲示していただいたポスターやら、チラシなどを見て、流れてくる方がいらっしゃる。

来てくださってありがとうございます。

その他、いつも来てくださる方もいつものようにやってきて、言いたい事を言って帰ってゆく。笑。

バイトをはじめてから、絵を売ろうという気持ちがなくなり、気楽に見ていただく楽しさが増したと思う。

もともと、売るつもりで描いている作品でもないが、見るほうは、売りつけられずに済むと思えば、そういう絵でも楽しいもののようである。

いい絵は、勝手に向こうが欲しいと言い出すということもあるし、収益が、絵の販売以外で取れているのであれば、極力手放さない方が、後のために良いに決まっている。

地口あんどんの絵は、最初、普段のドローイングのように、カラーインクとガラスペンや手製のペンを使って描画するも、絵の力が足りないということが解り、墨と筆を使って描画をするということに切り替える。

最初は、ドーサを強めに引いた和紙を使っていたが、紙が尽きてしまったこと、他の紙よりも、少し高いという理由で、もう少し、滲みが広がる紙に切り替えることになる。

さすがに、20枚を越える頃には、絵が安定してくる。

今度は、文字が下手になっているというのに愕然とする。

最近、習字の練習をサボッているからなあ。

個展が終了時間となり、出来たあんどんの紙を、商店街の店主さんに見ていただく。

そんでもって、どの絵にするのかを決めてもらう。

天使も何枚もあると、先方の好みというのが出てきて、本人に選んでもらうというのが、一番あとあと、問題が起きないということを知っているからである。

絵馬屋さんは、一枚400円で請け負っているという話で盛り上がる。

一枚400円は嫌だけどなあ。

が、家に帰ってよくよく計算をしてみる。

ラミネート加工のプラスチックが、2枚で160円。紙は一枚30円から50円という計算。

1セット(二枚)2000円で販売すると、利益率は、原価の10倍。

1枚400円で販売しても、原価の10倍というのと、ほぼ同額なのである。

もし、利益率が同額なのであれば、大量に受けられる窓口を持つほうが良い。

絵の練習のために、あんどんの作品も作っているのだし、一枚5分程度、長くても10分はかからずに描けるのである。

しかも、描けば描くほど、絵は安定してくる。

和紙に直接描画するというのは、実は、結構難しい。

この練習を今繰り返しておけば、日本画に入ったときに、スっと、思った所に線が描画できるようになっているはずなのである。

お祭りの時に、町が華やぐようにと、町内会の人が、ほとんどボランティア状態で作ってくれている地口あんどんというわけで、私も、この程度の協力で喜んでもらえるのであれば、ゼッタイにやるべきなのではないか?

という気持ちで一杯になってくる。

たはは。頼まれるかどうかは、別な話だけどさ。

もう少し、描画の力がついてきたら、北斎マンガの模写の絵なんかも、あんどんに入れ込めるようになりたいよなあ。

描画の力というのは、描けば書くほどついてくるものだし、それが、画業というものなのである。

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