◆◆◆ 723 ★ 額を作る-3 ◆◆◆

2006.6.11

こちらは、100円ショップの100円額を3個使用した、油彩額。

ポストカードサイズの油彩の額は、市販されていないので、どうしようか悩みの種であった。

そんでもって、100円ショップで買った、2L版の額を取り出して思案する。

ようするに、ガラスと作品がくっつかなければ、何でもイイワケなの。

カンバスよりも、額縁が厚ければ良いわけで、ガラスが装着できていて、なおかつ、厚さがあればよいということになる。

100円額の裏側の止め具をはずし、3段重ねにし、細い釘で3個の額を貫通させて固定。

このとき、一番上と二番目の額の間に、ガラスを挟んでおく。

作品は、裏側の板に釘で固定して完成。

こんな額でも、あるのと無いのとでは、似て非なる作品になり、今まで7000円で販売されていたこの作品は、額付き1万円(送料・消費税込み)ということに決める。

多少値上げ。

ちまたのアートの価格は、それぞれだけれども、今のところ、これぐらい頂けると、またカンバスを25枚も買えるわけで、画家としてまた絵が描ける至福の時間が続く。

ドローイングのおまけが一枚つきます。

例えば、どこかの画廊に扱ってもらうと、単純に、安すぎて売れないという事実もあり、最低でも4万円位の価格になってしまうと推定。

まあ、アタシに2万円入ってくるのであれば、自力で売るというのの倍の収益ということになり、悪くない。

売れればの話だけどさー。

きっと売れないだろうぜ。

左の作品は、あまった絵の具の塊を、カンバスに乗せてみたんだけど、イロがキレイなので採用決定となる。

作品に意味など無くても良い。

置いていて、心が休まれば、それはそれでアリだと思う。

この絵の具は、私が気に入っているブルーで、目に優しい。

去年描いた作品も、額に入れてみる。下手だったよなあ。

今は、もう少し描画の力も、文字を描く力もアップしていると思われる。

この作品は気に入っているんだよね。

便器を見ると、「もっと自由にならなければ」

そう思い出すことが出来るからである。

そうして、自作の額縁作りというのに没頭している自分に気づく。

プレゼントというのも、豪華な箱に入っていると、高そうに見えるというのと同じような話であり、作品が手を離れるときに、もう少し心を配ってあげようという気持ち。

額縁はいくつもあるけど、ドローイングを買う人は、額は不要という人が多いんだよね。予算的にということのよう。

ドローイングと同じ値段だもんなあ。考えるぜ。

もう一個、ここにも、余り絵の具の残骸を載せられたカンバスがある。

こういうのも、時々作っている。

こんな作品であっても、目に見えない力が宿り、作品として、力強い絵というのが存在することを知り、自分でも作ってみたいと考えているだけである。

さりげない作品とか、どんなに安い材料を使った作品であっても、作家の画力というのは、表に出てきてしまうものなのである。

アタシの場合、まだ、何も出てこないんだけどさ。

それでも、いつかは、出てくる可能性がある。

まず、一作を作るのかどうかというところから始まるのである。

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