◆◆◆ 711 ★ 月光荘、荒井画廊、バードック ◆◆◆

2006.5.30

 

月光荘にやっと辿りつき、高田さんにお茶をご馳走になる。

物凄いお花の数で、ご活躍されている方なのだというのを再認識。

私の展覧会に、花が届いたのは、一度だけだぜ。たはは。

ワインの差し入れは数本あったかなあ。(主に一人の人の差し入れ。笑。)

まあいい。

たいした仕事をしていないし、ご案内もお送りしていないのだから、何も届かないのは当然である。

年に二回も展覧会をするわけだし、それは毎回繰り返されるワケで、そういう心の負担というのから開放されるのは、私にも、花を贈る側にも大切だと思っている。

頂き物をしても、私にはお返しするだけの経済力がないからである。

将来、有名老舗画廊からデビューできたときには、ご案内状を送りまくり、花の一つも届く可能性はある。笑。

展覧会はといえば、アニメーターで、ジュエリー作家のお姉さまとの二人展で、初日ということもあり、結構な人の入り。

驚いたのは、お姉さまの作品原画が100万円とかで売られていたというところである。

この展覧会のために描きおろされた水彩っぽい作品たちである。

店内には、ドヨンとしたムードの殿方が3名ほど粘っていて、どんな筋の方なのかと尋ねると、お姉さまのファンの方なのだそう。

なんでも、ウルセイヤツラとか、(ゴメン、イロイロあったけど、他のアニメは知らなかった)有名キャラをいくつも作られた大先生なのだそう。

ほほーっ。

ファンの方は、朝一番で駆けつけてくれて、今日は閉店までずっとここでお茶を飲んだり、センセイとお話したりするのが恒例なのだそう。

すご。

イロイロな展覧会があったが、アニメ筋の大先生の展覧会ははじめて。

45万円の原画は売れてました。はぁ。

高田さんは、妖精のイラストなんかを描く方で、本当に美しい作品が並んでいるのだけれども、お姉さまの作品と比較すると、私の知人に近い価格設定で、安心するというか、この絵がこの値段(安)なのかという複雑な気持ち。

アタシに仕事が回ってくる日は遠い。

カットの失敗作

そのあと、シロタ画廊、新井画廊、東和ギャラリーに流れ、その並びにある、もう少し宝町方面の小さい画廊に入る。

バードックギャラリーに行くまでに、だいたい、この程度のギャラリーにはいつも入ることにしている。

一階で入りやすいのと、ワリに小奇麗で広めであること、大きい作品が展示できるということ、販売価格とその売れ具合の調査などが、その理由である。

どのギャラリーも苦戦中。

大きい絵だけの展示会は、全く売れるということがないはずなので、やっぱ、小さい絵も作ったほうがいいとアタシは思う。

最後に行ったギャラリーの画家さんは、カンバスに描かれたF0の作品を3000円で販売していた。

3000円って、ブリオさんの板に描いたアクリル画2000円以来の安値だよなあ。

絵にはオリジナリティーがあり、それなりの作品群だったと思うけど、抽象画なので売れないんだろうと思う。

抽象画の人は大変だよなあ。

多作だし、材料費のことを考えれば、それでも売りたいという気持ちは伝わってくる。

売れたら持ち帰ってもらっているというムードなので、どこにも●がついていないから、お客様が不安になるということもあるのかもなあ。

売れた作品は、それはそれで、きちんと意思表示をしないといけないということのよう。

この作品は、イラストレータのカンナギ君の美少女作品と交換。

そのあと、バードックギャラリーに流れ、フジイミツグさんに会う。

彼は、この日記の愛読者であり、今回初めて会ったのだが、

「オジャラさん?思っていたよりはカワイイ。もっとさー、オバサンみたいな人かと思っていたよ。」というビミョーな感想。一体、どんな女だと思われていたのかは謎であるが、「思っていたよりはカワイイ」という評価に対しては、コメントのしようがない。笑。

オープニングパーティーということもあり、小さいギャラリーからは人が溢れ出していた。

混みすぎていて、絵が見れなかったというのが唯一の誤算である。

後でもう一回行かないと。

(ここは、実は、バイト先から至近だというのが判明)

昼休みにでも行こう。

そういえば、オープニングパーティーに、タカハシさんが来ていた。笑。

最近、銅版画来てないけどぉ、などという話をして、いつもここに作品を出しているから、やっぱ顔を出さないワケにはいかないのかなあと思ったり。

どんな展覧会にも作家さんの夢が潜んでいる。

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