◆◆◆ 667 ★ 地口あんどんの絵-2 ◆◆◆

2006.4.5

カラーインクとガラスペンをにこだわっていた頃の作品。

インクが乾く前に加筆すると、絵の具がどんどんと広がってしまい、ペンの良さが全く伝わらない。

西洋の版画紙に描くと、こんな絵でも、結構見れることを考えると、自分に合った画材を探求するという作業は、画業の中でも、重要だなと思う。

和紙に絵を描くというのは、他の画材に描くよりもずっと難しいので、みんな、諦めて、他の画材に描くようになる。

そこを、粘って、描ける様になるのかどうか。

ここが、精進という話なのかもしれない。

作品を作り進むと、墨への水の入れ具合なんかでも、作品が随分と変わってくるということに気づく。

この絵なんかも、見た目は良いのだが、遠目線が細すぎて、実はパッとしないのである。

一枚一枚、違う絵を描くというのも、結構面倒である。

そうして、もう少し気の利いた言葉を書きたいという欲も出てくる。

線の細さに耐えられなくなって、墨で描画。

まあ、こちらの方が、迫力があるよね。

そうして、そういうのにも飽きて、イロイロと試し描きなどもする。

右下のオレンジは、ミミズキャラに使えそう。

カワイイぜ。

流れるようなドローイングは、暫くやらないと、また自分の手から離れてしまう。

なんとなく、ガッカリとしながら、この絵は売れないだろうと絶望的になる。

あんどんの絵だからとか、安く販売するからというキモチで描いていたのでは、ダメだなあと、つくづく自分の力のなさを思い知るのであった。

こう考えると、やっぱ、絵馬屋さんは上手いよなあ。

(絵馬屋さんというのは、今、地口あんどんの絵を手書きで描いている方。通常は絵馬を作成。)

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