◆◆◆ 604 ★ 2006年新春特大号!600会記念-4 ◆◆◆

2006.1.1

そうして、今日のメインである、フジヤマミュージアムへ。

入館料1000円が、2000円のツアー費込みっつーのが驚くでしょう。

収蔵品は200点程度だが、常時展示は60点程。年に2回の入れ替えだそう。

前から行ってみたいと思っていた美術館である。何が見たかったというのかといえば、どの程度のコレクションなのかを見たかったのである。

アナタは、収集活動をしていないから判らないと思うけど、アート収集というのは、ホントウに個性がある。

どんなアートを集めているのかというのが、収集家の格なのだ。

アタシのように、アーティストのお友達からヌードの絵をせしめ、コツコツと増やす。というのは、例外的である。

たとえば、一人の作家さんの絵を集め続けるという人もいれば、金に糸目はつけないので有名系を集める人、若手さんの応援を兼ねて、安いうちにヨイ品を集めるという場合もある。

今回のように、テーマを決めて、その筋の絵だけを集めるという方法も王道の一つなのである。

まあ、価値がある作品を、安く買った人という収集家が一番尊敬されるよね。

だって、鑑識眼があるわけだからね。

それだって、買わないよりは、買った人がエライ。金が沢山あれば、沢山の作家さんを援助できるのである。

アタシが、これから収集をはじめたいと思っている人にお願いしたいのは、生きている作家さんの作品を買ってあげてほしいということである。

フジヤマミュージアムは、それこそ、富士山に特化した個人のコレクションである。

それだって、河合玉堂とか、横山大観とか、前田青邨、片岡球子、千住博など、有名系ゾロゾロ。

いわば、金持ち系というのは、この筋で歴然ということになる。かといって、無名の人がいないということでもない。良ければ、コレクションに追加してもらえるし、美術館収蔵となれば、作家の知名度はアナタの想像以上にあがってくるのである。

八代亜紀、石坂浩司などの有名タレントのコーナーなどもあり、(そこが一番人気)金のかかったコレクションだと思わされた。

そうして、富士といっても、さまざまな作品に昇華され、独自の世界が広がっている。

富士をありのままに描いた作品よりは、独自のフォルムに進化して、作家さんそれぞれの切り口で描かれた作品に思いが残る。

一緒に行ったオバサンは、「絵というのは、自由なもんなんだねえ。」と感想を述べる。

そんな中でも、絵は、横長に配置されているのがほとんどなのだが、あえて縦長の細長い富士というのがあり、常識にとらわれずに描くということの大切さを学ぶ。

14時30からのギャラリートークという解説も聞けて、結構ヨイ時間であった。

その後は、最後のイベント、カチカチ山ロープウエイで、展望場所に。

このロープウエイの利用料は、往復800円。笑。

フジヤマミュージアム1000円と合わせて1800円。

バスツアー料金2000円を考えると、これだけでも物凄く安い。

展望台からの富士の眺めも美しく、文句の無い元日である。

2台のロープウェイには、ウサギと狸がそれぞれ乗っていて子供は大喜び。

全く目に見えないところに乗っているオブジェだったのに、それに気づくという存在感がスゴイよなあ。

カチカチ山には、ウサギとタヌキの置物が大量に展示されて、絵本形式で、筋を説明してくれていたりする。

親しみのある筋なので、全員が、この、カチカチ山という名前を忘れない。

観光地のネーミングは大切である。

ロープウエイ乗り場から見下ろす河口湖。

物凄い急勾配で、足がすくむ。

「スキージャンプって、こういうところを滑り降りるんだよねぇ」

などと、誰かがいい、係りの人は、それよりもこちらの角度のほうが緩いなどという話が聞こえてくる。

アタシは、写真を撮るのがやっとであった。

そうして、こういう景色を見ても、河口湖など描きたいと思わなくて、本当についていないと思わされるのである。

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