◆◆◆ 587 ★ 公募作品を作る ◆◆◆

2005.12.16

描き始め

今日は、早くからアトリエに。

今日提出する予定の、TISの公募作品を選び出す。

どの絵もパっとしないのよね。

締め切りまでは、あと8時間くらいあるから、2-3枚なら描けるかもと思い、公募作品サイズにカットしてあったハーネミューレを取り出す。

一枚目は、印象派の巨匠の肖像画にする。

前に一度描いたことがあったが、良いデキのは、公募に出したら帰ってこなかった。もったいなかったよなあ。

アタシは、肖像画家になりたいので、写真を見ながら、有名人の肖像画の練習をしようという魂胆である。

今回は、ピカソを中心に、セザンヌ、ドガ、モディリアーニ、マネ、ゴーギャン、ゴッホを配置。

最近ブームが来ているカラーインクを使う。

うっひょー。さすがに、一年前から比較すると、数段上の完成具合である。

一時間後

それから、女の絵を一枚描くが、失敗してしまう。うううっ。ハーネミューレがぁぁぁっ。

今度は、墨を使って、やっぱり女の絵を描く。

自由な筆はこびを見ていただきたいと思ったからである。

それから、顔ばかりだと、手足の描画を見ることができないので、カレンダーを作る予定だった、「自転車操業」の女の子の絵をカラーインクで描き直す。

あの絵は、動きもあるし、片足が裸足で、笑えるし、見ていても楽しい絵だからである。

そうして、4時になっていて、あわてて、ビニールをかけて、公募会場に搬入する。

10号の油彩画も一枚持参するが、サイズがわずかに大きくて、こちらは応募することができなかった。せいぜい8号ということだよね。

カンバスを作らないと。

TISの公募展は、入選レベルが物凄く高い場所にあるので、私の絵程度では、当分入選することもない。

まあ、絵に特徴があるので、センセイに印象づけてもらうために応募しているということになる。

もう少し、構成力や、色の配置、手足の描画の力が高くなると、可能性が出てくると信じて、自分の作品の幅を広げてゆきたい。

それが身につけば、画廊でもオッケーという域で、金になる作品というのは、同じ場所にある。

完成

モディリアーニが似てなかったよなあ。

あとの人は、かなり似てると思うけどね。

マネと、セザンヌが同じような顔になっちゃったよなあ。ヒゲの色が違うけど。

マネは、もっと、目がシャープなんだよね。

来年も描くぜ。

去年は9月ごろから準備していたというのにね。たはは。

慣れというのは恐ろしい。

来年は、もっと、早くから、キチっとした作品を作りためるようにしようと思う。

今までは、そんなことすら、考えたことが無かったからである。

まあ、描画の鍛錬が、ある程度進んできたから、次のステップに行けるのだと思う。

シメキリ時間ギリギリの応募会場は女性ばかり。笑。

イラストレーターって、女の人の職業なのかもねえ。

だって、ギャラが安いから、人を養ったりできないもん。

まあ、主婦の副業とか、そういうレベルなんだろうねえ。

もしくは、自宅住まいの女性とかさ。

モチロン、パパはサラリーマン。みたいなね。

そうして、こんなにイラストレーターがいるのに、気に入った絵など出てこないと、頼む側はイライラしているしね。笑。

別に、ギャラが高いから、希望通りの絵が出てくるということでもない。

ボツにした作品。

上のと比較すると、差がありすぎるからね。

必要ないもんね。

オジャラよ、ハーネミューレを失敗するなよ。

はぁ。

裏だな。

公募展の会場では、応募者の作品の絵がチラチラと見える。

あ゛ーっ。チラリだけでも、レベルの差は歴然である。

来年は、もう出すのやめようかという気持ちでイッパイになる。

絵の入った袋の中には、夢が詰まっているのだと思わされた。

申し込み番号は399番。

一人平均3枚出すとして6000円。

2400000円かぁ。

画壇の公募なんかと比較すると、応募料は安いよなあ。

画壇なんて、1枚12000円取るところもあるからね。

しかも、3000枚位集まるらしいよ。スゲーっ。

版画展は3枚までで10000円。

これも、また、巧妙なんだけどさ。

でも、版画の場合、作家のオリジナリティーや、幅の広さを判断するのに、3枚くらい見たいんだよね。それは、この前の、ミニプリントトリエンナーレの会場の作品で理解できた。

まあ、絵画もそうなんだろうね。2枚見ると、かなり、説得力あるってことだと思う。

イラストレーターと、画壇主催者は、絵での収入が違うからね。

画壇主催者だからといって、絵が売れるということではないということである。

イラストレーターは、皆さん、イラストで収益を得ているワケだからね。今のところ。

根底が違うってことかなあ。

画家の人だって、こっちに出すべきなんだよ。仕事に直結するワケだしさ、頼む方は、イロイロな作品の選択肢というのが増えるほうが、より、イメージにあった紙面なんかが作れるワケだしさー。