◆◆◆ 570 ★ 最終日 ◆◆◆

2005.12.3

今日は、朝から、昨日の続きで、今度のTISイラストレーションの公募に出す作品を描く。

そうして、全体的な色のコントラストが悪くて、もう一度書き直そうと決意する。

少しすると「はーさん」(高校時代の同級生)、日本イラストレーターズ協会の会長さん、ぱんちゃん、ヤストさんなどが続々と訪ねてくださる。

会長さんは、アタシの書を見て、「これは売れるんじゃないの?」

などと言い出し、ぱんちゃんは、「あいだみつをとかいうムードは辞めてくださいね」などという会話が続く。

アタシが、「あいだみつをは天才だよ」と話すと、ぱんちゃんは、激しい抵抗感で、「やめてくださいよーっ。」と言うので、話は更に進展する。

アタシの絵を売る話より、書道界の限界みたいな話に広がってしまい、結局、アタシの書の話から、話題が離れてしまうのだった。

(原因は、アタシのせいなんだけどさ。)

書かぁ。外人さんに売るぜ。笑。

日本人にはどーかなあ。

だいたい、ガラスペンで描いてるから、書道の展覧会は落ちると思うんだよね。

どーするよ。出すわけ?

うーむ。

無料のところなら出してみたいけどね。

はーさんとは、皆さんが来るまでは、高校時代の話で盛り上がり、会長さんが来てからは、イラストや絵画業界の話題中心になる。

イラストと、アートの業界はビミョーに違うからね。

作品を現金化しているという意味では、イラストレーターの方が現実的な職業といえる。

それでも、ギャラが物凄く下がってきているので、イラストだけで食べている人というのは少なくなっているらしい。

著名なセンセイもギャラを下げて引き受けざるを得なくなってるしね。

そうすると、アタシのような、新人には、仕事も回ってこなくなるみたいな世界。

会長さんは、この前の英語補助教材のイラストに使った油彩を見て、「何時間くらいかけているのか?」などを聞いてくるのであった。笑。ギャラとの比較で、ワリにあうのかが心配って話でさ。

「2時間とかかなあ。この作品はもっと早いかも。早いからさーっ。割損しないんですよ。」

などと、余裕の回答に皆様大爆笑。

手で作る作品というのは、CGなどとは違った、物凄い質感で迫ってくるのだ。

その後、200万円のアート作品を皆様に見ていただく。

「どっか、(アトリエ個展ではなく)ちゃんとしたところで発表したいんだよね。現代アート系の発表って、どーすればいーのか、サッパリわからないよ」

などと皆様に呼びかけるが、全員一致で、どうすれば解らなくて、途方に暮れるのであった。

たはは。

オジャラは、一発屋と呼ばれる日がくるかもなあ。

夕方、ヤストさんが訪ねてくださって、会社の税務処理の話で盛り上がる。

起業オメデトウございます。

起業したら、イロイロな雑務も、自分でやるか、金を払って外注するしかない。

それでも、決算や損益計算票というのは、自分で作れないというものでもない。

小さい会社なのだから、人任せにしないで、自分で、会社の状態をチェックするというのが、社長の最大の業務じゃないかと、アタシは思うんだよね。

■■今日の俳句運■■

そっとやってくる きっと

これから徐々に上向く気配。

立ち止まるな。

俳句を三つ作るように。

- ラッキーカラーで俳句を詠もう : 情熱の赤 -

■■■■■■■■■■

自分で作った俳句運勢のコメントながら、なかなか笑えるぜ。

情熱の赤かぁ。

イイことありそう。

そんなこんなで、良い個展になりました。

今までの絵よりも、ずっとよくなっていると思うのに、見る方は、もっと、目が良くなってしまい、なんだかパットしない展覧会という結果でした。笑。

成長しているのに、イマイチということっす。

そうして、展覧会というのは、作品と、見る人との対話なんだなあと、つくづく思わされました。

作家はね、(自分のアトリエなので)たまたまアタシの場合、作家が同席していますけどね。

本来であれば、作品と、見に来た方との対話ってことになるんだと思います。

これからも、優れた作品に沢山触れ、自分の作品の足りないところを、少しずつ、売れている作品に近づけてゆくというチャレンジを続けたいと思います。

皆さん、応援、どうぞよろしくお願いします。