◆◆◆ 557 ★ 続々完成 ◆◆◆

2005.11.20

英語補助教材は、少し手を入れることになる。

山の絵を(同じ山なのに)全部違う色にしたからだと思う。

やはり、英語教材は、同じ色にして欲しいというムード。(笑)

常識的な人が作るとね絵というのもそうなるということなのだろう。

展覧会を見て歩くと、「人と違う作品を作る」まあ、画業の原点、芸術の原点とは、ここにある。

人と違うつもりでも、ほとんど同じ作品しか作れない。

それが人間である。

所が、うっひょーというような作品を作る人も中にはいる。そうして、そういう作品に触れたときに、見に来てヨカッタ。

そう思うわけである。

イラストレーションと、絵画の違いを考えると、まあ、その点が違うんだと思う。

イラストは、依頼を受けて描く。

金を払う人のために描くからして、その人に気に入る作品を描かねばならない。

所が、絵というのは違う。

筋の人は、人が持っていない作品が欲しいのである。

なるほどねぇ。

そうして、イロイロな絵が完成し、一旦乾燥棚へ収納する。

展覧会が近いので、乾燥した作品は、棚に並べてみる。

絵を入れ替えたり、展示品を少し動かしたりもする。

大丈夫なんだろうか?

まあいい。見に来た人が、絵が少なくてガッカリすることはないだろう。

絵が下手でガッカリするということはある。

そうして、油彩は大体60枚くらいの展示が完了する。

20枚近くある、英語補助教材は、色を調整するため、作業台の上に並べられる。

完全に乾燥した抽象画の小さい作品は袋詰め。個展を開くと、作品が整理されるというのがイイ。

棚の中にある古い絵は、一旦取り出されて、仕立て直される。もしくは、袋詰めされる。

箱にゴッソリと入れられていた作品は、エディションをつけられファイルされる。

どうせほとんど誰も来ないので、個展の期間中にゆっくりと、その作業を進め、自分の絵の考察を行えるのである。

ここが大切。

画廊などで展覧会をすると、そういう作業にはならない。

ある中で、良い絵だけを取り出して展示。

もしくは、展覧会の為に急いで作った絵を全部展示。

まあ、そういうのがほとんどだと思う。

そうすると、良い絵と悪い絵の差を考えるということをしない。

良い絵と悪い絵が並び、良い絵だけが売れるという実態があると、悪い絵は、どうしたら良い絵になるのかを考えるようになる。

そうして、それを、試してみる。(悪い絵を仕立て直すという作業)

そうすると、加筆の技術がアップしてゆくのである。

花帽子の女の中にも、絵の具が重なりすぎて、見るに耐えないアバタちゃんというのも出てきてしまう。

今度は、絵の具を削るというのにもチャレンジしてみよう。

みたいな流れ。

盛り上げた絵の具を削るって、なんかモッタイ無い気がするのは、アタシだけじゃないと思うけど。汗。

全体的な作品のレベルを上げつつも、悪い絵を良い絵に変えるという方向性を持つと、自分のすべきことが、ハッキリしてくるということになる。

何故良い絵にするのか?

現金化するためである。

当然に、悪い絵であるが、保存用の絵というのも存在する。

稚拙だけど、その時代の私の試行錯誤や、作画の迷いなどが、絵に記録されているからである。

油彩は、おかげさまで、2005年100枚を達成。

古い絵を仕立て直したのも含まれる。

前のとは全く違う絵になっているという場合が多いんで、カウントに入れる。

その他、英語補助教材が20枚。

去年の160枚と比較すると少ないが、仕事なんかも入ってくるようになったからだと思う。

立体とか、陶芸も少し作ったしね。

そうして、とりあえず、もう乾燥する場所が無いので、先に進めないという実態もある。

狭いぜ。

あと3ヶ月位乾燥させたら、自宅に収納。みたいな世界。

気持ち的には、2年くらい乾燥させたいんだよね。

そうして、個展が明後日からという事実に、ヤバイなあと思いながら、まだカレンダーが出来ていないというのを思い出すのであった。