◆◆◆ 529 ★ スーが訪ねてくる ◆◆◆

2005.10.17

交換したのはこの絵

スーから電話があり、明日の朝訪ねてくるということに決まる。

スーというのは、バリ島に住んでいるアーティストの知人である。

女性のデッサングループ「セニワティ」で一緒に絵を描いたメンバーで、日本に滞在している。

東京に1週間ほど滞在し、四国を旅して帰るのだそうだ。

オジャラは、彼女がグループ展で展示していた石のオブジェが欲しくなり、アタシの油彩と交換したという思い出がある。

石のオブジェは、アトリエに常設展示中。

石のオブジェの写真かぁ。どっかにあったと思うけどなぁ。(スーは、アタシの絵と交換したことも忘れていた。大汗)

左の絵は、サリアピという陶芸工房の女将で、やっぱ、スーという名前である。

良い絵だったよなあ。(自画自賛)

そんでもって、バタバタと用事を済ませ、アトリエに行き、また絵を描く。

今日も、30枚描いて乾燥させる。

明日は、朝からスーが来て、午後から銅版画なので、一日休んで、水曜と木曜に加筆ってことになると思う。

一日で終われば、木・金のどちらかに展覧会を見に行く予定。

ホワイトインクが乾くかが勝負だよねえ。

扇風機という季節でもないし。

10.18

スーを駅でピックアップする。

あまり時間がなかったので、弁当を買い、アトリエで食べることにする。

彼女とはイロイロな話をする。

ウブドは、アタシが帰国したあと、お洒落な店ができて、前よりもずって居心地がよいのだそうだ。

その他、スーザンがモンキーフォレストに陶器専門の新しい店を出したとか、ビクトリアもその隣に仏像の店を出したなどという話になる。

ケリーは、アタシのことを、「リカは(HP)のストロングティーチャーだった」とみんなに話すので、アタシは一体どれ程ストロングなジャパニーズなのだろうという話になるらしい。(ケリーも相当強いので。汗)

スーのインターネットカフェは、それ程儲かってもいないが、赤字でもない話とか、スーザンや、ケリー、もう一人とバナナガールズというグループを作り、バリ語で、演劇をして回っているなどという話になる。

よく解らないが、楽しい時間を過ごしているようだ。

初期の頃のクロッキー。

A3以上の紙だったが、ここまでしか入らなかった。

どんどんと、このサイズの紙を上下左右につなげて、大きい絵になっていくと、みんな笑うのである。

私が参加していた、UBUD在住の女性アーティストグループによるセニワティは、一年くらい、活動を停止しているらしい。

理由は、参加者が多いときと少ないときがあり、赤字気味だったことからくる。

アタシが抜けて、常連が一人減ったのは厳しかったと思う。

アタシがいるときでさえ、参加者4人程度のことは多かった。

3人では、モデル料を支えられないのである。

週三回行われていたモデルセッションも二回になったらしい。

スーは、最近はクロッキーには参加していないけど、石彫を再スタートしたと話してくれた。

アタシが帰国間際に引き取ってもらった薔薇の花はいつでも咲いているという報告を受ける。

そうして、「アタシにはアーティストの友達が沢山いるから、きっと頑張れるんだと思う」

とスーに伝えると、「人生の中で友達が一番大切よ。リカ」

と、頷いて帰っていった。

彼女は、最近のアタシのドローイングなどを数点持ち帰り、バリで、みんなに、アタシの進化振りを報告してくれるのだそうだ。笑。

スー「リカ、絵が縮んだの?」

オ「そうなのよ。最近絵が上達して、小さい紙にも描けるようになったわ。」

スー「大きい絵も好きだったけど」

オ「アタシも、大きい絵も描きたいんだけど、もう収納する場所がなくてね。絵を油彩にしたいと思っても、ここは狭くて出すこともできないのよ。}

人間というのは、どうでも良いことを覚えているものである。