◆◆◆ 528 ★ ドローイング ◆◆◆

2005.10.16

若かりし頃オットからプレゼントしてもらったペリカンの水彩絵の具

母から、墓参りに行ってきてくれという電話。

いつもの花屋が休みなので、ケーキ屋前の花屋で墓花を買う。

うっひょー。なんか、外国文字の新聞なんだけど。

オ「お兄さん、この英字新聞、買ってるの?」

店員「いえ」

オ「そんじゃ、読んでるんだ。」

店員「英語は読めませんよ。この新聞は、フランス語で、頂いた品なんです」

よく理解できなかったが、フランス筋の古新聞を、花を包むために頂いているということのようである。

まあいいか。

千住の人に、フランス語のことはよくわからないが、カッコイイと勘違いする人は少なくない。

アタシだって、そういう時代があった。

よくよく考えると、花を包んでいた新聞で、墓の掃除をしてしまったが、あの新聞で、コラージュ作品の一つでも作るんだったよ。汗。

お墓からアトリエまでは、実は至近で、アタシは、アトリエで絵を描くことにする。

今週の金曜日までに、60枚の作品を頼まれている。

とりあえず、30枚を描く。

この後、カラーインクと白のインクで更に加筆するという予定。

間に合うのか?

まあ、30枚が2-3時間だから、気合を入れればなんとかなるだろう。

パソコンへの取り込みがムリっぽい。

まあいいか。

さすがに、30枚を描くと、作品も安定してくる。

安定してくるというのは、アタシの作品でございますというモノが、出てきはじめるということだ。

まさかね。

別に苦もなく、いくらでも作れるのだから、折角の注文時に、鍛錬を続けるに限るぜ。

この日地震があり、イモちゃんは行方不明となる。

今日のイモちゃん。

この方は、他の方よりも遅く孵化したため、葉っぱを食いそびれ、他の葉を食べたため、変色。

死ぬかもなあ。

生態系というのは潔く、勉強になる。

たとえば、このイモムシは、少し遅れて生まれたから、食べ損ねたと、アナタは考えるかもしれない。しかし、随分と前に、蜂が、イモちゃんたちを狙いに来ていた。

彼らが全部、蜂に食われたとしたら、この、遅れて生まれたイモちゃんだけが葉を独占し、生き延びるということになる。

万一に備えて、イロイロなタイプの遺伝子が残されているということに他ならない。

ロンドン筋の絵を探し出し、(油彩は少ないので、見つかる確立は高い)おまけをつけようと、イロイロな作品を見る。

一年前の作品だというのに、何とも稚拙で、目の肥えた人には、「必要ございません」という域だよなあ。

とりあえず、最近のドローインク゛で、出来の良い品をピックアップ。

飾ったりはしないだろうけど、捨てもしないだろう。

何といっても、油彩額をアタシが「安いけれども、そんなに悪くない額を3000円でつけられる」と申し出たのに、「絵に併せて、インテリア会社に頼むので、不必要だ」

という答え。(→一応、ミツコシデパートで販売されていた品の売れ残り品なんだけどね。)

お金持ちなんだろうか?

きっと、アタシが提示した油彩の価格が安すぎて不安になっていることだろう。

まあいいか。

安すぎて買わないという理由なのであれば、その人は、ついてないと思う。

アタシなら、掘り出しモノを見つけたら、それが、100円の銅版画であっても買うよなあ。(→最近の話)

作品の価値というのは、値段とは関係ない所にある。まあいいか。

まだ、何処の画壇にも属してないし、美大を出たワケでもないのだし、バリ島で販売されているケリーの絵なんかと比較すると、アタシの絵の方が著しく落ちるんだよね。