◆◆◆ 515 ★ 旗は完成間近 ◆◆◆

2005.9.28

今思えば、旗は、外で描くべきだった。

狭いテーブルで、旗を移動しながら描いていたので、ぼんやりしていると、一部が汚れてしまったりして、クオリティーが落ちてしまうのだ。

何時間も書いていると、集中力も落ちてきて、所々が汚くなってくる。

やはり、金を取れるというレベルでもないよなあ。

なんだかんだいって、文字を縁取るという作業が、一番力がつくね。

力がつくと思いながら、精神状態の不安定がボロっと出やすい部分でもある。少し気を抜くと、線が乱れてしまうのだ。

まだまだ、精進が足りないぜ。

そうして、ボランティアで旗を作る程度でも、自分の力の足りなさが身に沁みて、もっと頑張らなくてはと思わされる。

チラシウォールは、結局手縫いになる。

ミシンはどうしても動かなかったのだ。

革用の目打ちというのを利用して、まず、直線のアタリをつける。

そうして、フトン針のような大きい針に、麻糸で仕立ててゆく。

アタシは、この大作3個を2日で作り上げた。

ビニール販売店の渡沼さんは、物凄くびっくりして、「ウチにオーダーが入ったら、外注に出したい」などという話まで。

驚いたのは、スピードらしい。

2日で3つというのがね。

(90*170センチ位が3つ)

でもまあ、直線に縫うだけだからね。どうということもないんだけど。

ビニールを真っ直ぐにカットするほうがよっぽど難しかったぜ。

2005.10.1

イロイロな品物がどんどんと完成してゆき、ギリギリセーフ。

結局、販売の準備というのは余り出来なかった。

でも、アートイベントに参加するのは初めてだし、値段の相場というのも知らないで作品を売るというのにもムリがある。

ポストカードとバッチ程度の販売に留めて、あとは、参加している人の作品のレベルや、値段というのをチェックしようみたいな感じ。

アタシにしてみれば、他の作品に合わせて値段を下げる必要がないわけなのよね。

作品を幾らで買うのかというのは、人それぞれだし、幾らで売るのかも自由だということである。

アートフリマに慣れていない地元の人は、フリーマーケットみたいな乗りで、値切り倒してくるらしい。

3200円のビーズアクセサリーも、「200円?」などと言われ、販売者憤慨しきり。

そういう場所なのだから、仕方ないんだよね。

そうして、手書きのポストカード200円に気絶しそうになり、(彼は、アクリル作品も2000円で販売)似顔絵200円にも、もっとシビレてしまう。

結構似ていたりして笑える。練習になるしなあ。

アタシの場合、似顔絵似ていないからなあ。

その他、個性的なお店が沢山出ていて、勉強になった。

アタシの作品は、とうとう一枚も売れなかった。

小さい女の子が、オジャラバッチを買うといって、ママとやってくる。

彼女がバッチを一生懸命に選んでくれる。

「他の人もバッチ売ってるし、アタシのより安いのに、この子は、何故アタシのバッチを買いたいんだろうか?」

と、不思議に見守っていると、一番下にあった、拳キチ(愛猫)のバッチを発見し、「猫にする」キッパリと言って、猫のバッチを買って行った。大汗。

アタシの作品が欲しかったんじゃないのかい?

というように、子猫グッズは、オリジナルアートよりも心が動くようである。残念っ。

そうして、個展のご案内名簿にお名前を書いてくださった方には、ポストカードを無料進呈していたため、結局ポストカードも売れなくて(もともと売る予定でもない)ビミョーな2日間であった。