◆◆◆ 490 ★ アーティスティックマーケット実行委員打ち合わせ-2 ◆◆◆

2005.9.6

夜には、二回目の打ち合わせがあり、会場配置、ワークショップの整理、協賛会社への打診などについて、調整が行われる。

結局、ワークショップの講師をやろうと申し出てくれる人はあまり多くないということは理解できた。

みんな、自分のことで一杯ということなんだろう。

というか、単独で参加するので、ブースに誰もいなくなるというのが困るという、物理的な事情もあると思う。

人に何かを教える能力というのと、自分が描くという能力も異質だということだ。

日本人は、人前で何かを指導したりする訓練が圧倒的に不足しているのである。

屋内のワークショップエリアには、パフォーマンスできるスペースも設けようという話が出ていた。

ライブパフォーマンスというのは、人が集められるし、作品が完成するまで、何度も見に来てもらえるので、それはそれで、悪くない企画だと思う。

自分のブースでライブパフォーマンスをするという人もいるので、そういう人は、広い場所に出て、大きい作品作りを1時間2時間とか、何かやってくれないかなという話である。

そういえば、ダニー君通信が届く。今度は代々木でライブパフォーマンスをやると、フジイさんからご案内が来ていたよなあ。

あれはあれで、大阪から呼ばれて、公共の場所に露出すれば、仕事が増えるということなんだろうか?

今週の土・日はお祭りっす。

四丁目氷川神社は、本祭りということもあって、新しいのぼりを作りました。

実行委員の方は、将来的には、今度足立区で、北千住に誘致する、芸大の方や、会場とも、タイアップしていきたいというような話がでる。

進めていると、芸術系の方は、町づくりのイベントへの理解をしていただくのが難しいなどという話が出た。

確かに、お高く止まっている人もいないわけでもない。

人それぞれだと思う。

自分の作品を芸術だと思わなければ、まったく売れない作品を作り続けることなどできないとも思う。

実行委員の方「その辺、(芸大系の人の理解を促したり、そっち系にシフトしていくという方向性について)オジャラさんは、どう思いますか?」

オ「そーっすね。個人的には、芸術というのは、もっと大きいものだと思いますけどね。芸術家の人は、こういう場所で、フツーの人と混じってイベントをするというのが嫌という人もいますよね。芸術系にシフトするのであれば、しっかりと仕組みを作らなければなりませんよ。アタシ的には、こういう、地元の人や、イロイロなアーティストと混じってワイワイやるのは、来る人が楽しいと思うので、これはこれで、アリだと思いますけどね。」

神社入り口は、選挙ポスターと、地口行灯が入り乱れの抗争。

五町会の神社では、四丁目が一番広いかなあ。(一丁目は、どこにあるのかも知らないのよ。ごめんね。2丁目は、赤門寺じゃないかと思うんだけどね。どーかしら?)

芸術家とか、芸術評論とか、学芸員とかいう人たちは、何かを勘違いしているのかもしれない。

随分前に聞きに行った、とある美術館の話のときもそう思った。

「自分達の扱う作品は芸術だから、地元の人が(趣味で)作るアートなどと一緒に展示はできない」

みたいな敷居の高さ。

それは、作品のお値段の高さと比例しているようにも思えてくる。

もし、美術館が集客ビジネスで、来店客や、とりあえずの収益を増やしたいのであれば、一部のスペースを地元の人にもレンタルし、販売を認め、館の収益を多少向上させつつ、地元の人たちも囲い込んでゆくような戦略だって、間違っているとは思わない。

ローカルエリアの美術館で、経営難であればあるほど、やるべきだと思う。地元の人が支払った税金が支えているのだ。住民の当然の権利だとも思えてくる。

別に、同じ部屋に展示しろといっているのではない。

小さく、使い勝手の良いように仕切れるスペースを2-3室準備して、無料で公開できるように設計しろと言っているだけなのだ。

そういう、芸術に携わる人たちの見えないバリアーが、アートから一般の人を遠ざけているということでもある。

商店街の人が、善意で資金も出すし、皆で、町とアーティストを育てようという計画を出しても、「芸術」という名が、それを阻んでしまっているということだ。

日本だけだろうぜ。