◆◆◆ 485 ★ BOXのペインティング ◆◆◆

2005.9.2

随分前、ハンコ屋のオヤジに、古い絵の具BOXをもらう。

何かを入れようと思っていたが、何も入れていなかった品である。

今度のアーティスティックマーケットでは、絵手紙コーナーがあるので、アタシが利用している品も展示してもらえないかと考える。

その展示を、この箱の中で行おうという企画である。

絵手紙を始めたいという人は、情報を集めすぎて、どういう画材を揃えればよいのか、判断できないことが多いのだ。

何故情報を集めすぎるのかといえば、イロイロな描き方が存在して、それぞれのセンセイが違う画材を紹介したりしているということである。

アタシが、絵手紙で一番困ったのは、墨を使って描くというところと、画仙紙を使うという、この二点である。

昼休みなんかにチョロチョロ描いていたので、墨を用意するのは不可能だったし、画仙紙は物凄く高い。

しかも、インクの滲みの作り方などが独特で、多くを失敗してしまうのである。

手軽に描けるなどという触れ込みだが、高い画材などで儲かる仕組みになっている。

アタシ的には、この方法で毎日昼休みに絵を描くのは不可能だと思い、イロイロな画材で作品作りを試す時代というのがあった。

どんな画材で描いても、上手く描けたりはしなかった。

それは、絵が下手だったということもあるが、適した画材に出会えていなかったということもある。

今愛用している、三菱社製の筆ペンや、固形の水彩絵の具、水筆などは、袋から材料を取り出すと、直ぐに絵を描き始めることができるという、画期的な方式。

道具を揃えたけど、結局面倒でスタートできなかった人なんかにもオススメの方法なのである。

金具部分を塗り残す。

これはこれで、カワイイので、そのままに。

この前、ミロの展覧会というのを見たときに、彼がペイントした箱というのも展示されていて、それには、物凄く心が惹かれていた。

そんなこんなで、汚い絵の具箱の汚れを取り去り、赤茶色で下地をペイントする。

もう少し濃い色にすればよかったよなあ。

余りの絵の具を利用しているので、選択の余地はない。

たいして考えもせずに、黄色いアクリル絵の具を塗り重ねてゆく。

うーむ。

まあいいか。

別に、普段、何かに使うということでもない。

絵手紙の道具なる品を中に入れて、展示するだけのためなのだ。

、、、、、。はっ、箱が目立ちすぎて、絵の具や道具が、全く見えません。

というように、作品が出すぎてしまい、失敗した例ということになる。

ピエロの人とか買ってくれないかなあ。

オジャラは、足がついている、屋外用の絵の具ボックスというのを2個持っている。(結構お高い)

前から、アトリエ名とか、URLなんかを描きたいと思っていたので、今回、そちらもペイントすることにする。

アーティスティックマーケットのブースでは、アタシ本人は不在になりがちなので、こちらの看板ちゃんにも手伝ってもらおうということである。

中もペイントして、「画家でございます」

というようなムードを発したい。

外で絵を描いたりしないので、全くムダな品ということになるが、今回、初めて働いてくれるのだ。

ありがとう。

もう一個の箱は天使かなあ。どんな絵を描くのかを考える時間が、一番楽しい。

描き始まると、ほとんど何も考えていない場合が多いのだ。