◆◆◆ 483 ★ もっと高く売れば?という助言 ◆◆◆

2005.9.2

銅版画教室に、銅版を持ち込む時、失敗した抽象画に挟んで持参した。(銅板を保護するのに利用)

お教室の人は、その抽象画を見て、「額に入れれば、一万円で売れるかもしれないから、売ってみたらどうか?」

という。

売れるんだろうか?

少なくとも、あの作品は、左の作品より落ちるので、売れたりはしないだろう。

左のは、大分良くなってきたので、額に入れてみることにする。

小さい作品なので、そんなに(お金を取る必要もないんだよね。お

最近得意の、全部を一枚に収納とかいうのにしようかなあ。

そうして、トップページ画像をこの絵に、差し替えてみるけど、やっぱり売れる気はしない。

正確に言うと、他の作品よりも、著しく落ちるということだ。

このコンテンツの読者様は、個展の情報も隅々まで読んで、今度は行こうと決意を堅くするのだが、なかなか来れないでいるらしい。笑。

作品は、ネットで見れるので、まあ、アタシとしては構わないんだけどね。

とりあえず、一回アトリエに来ていただいて、場所を覚えてもらう。

これが大切だということは理解できてきた。

理由は、地元の人で、場所がわかったつもりできても、来れない人がいるということを知ったからである。千住にきたことがない人には、あの路地を曲がって、アトリエを探し出すことができないということである。

この前、ワガママさんから電話をもらい、イロイロな話をしているときに、やっぱりもっと、値段を上げるべきだという話になる。

芸術品というのは、高いものと決まっているからだそうだ。

3万円で売れないのに、10万円で売れるはずがない。

実際に、銀座などを作品を見て歩いている時に感じるのは、あんまり高いと、買えないということである。

作品を買おうと考えるのは、(アタシの場合品質の割りに、値段が安いという場合に限られる。あ

それが、購買心理である。

例えば、画廊で販売すれば、アタシが3万円欲しいと考える作品は、単純に6万円程度で売られるということである。

価格が倍になるが、買取もしてもらえるかもしれない。

しかし、その辺は解らない。

そういう画廊に扱ってもらえるとは限らないということだ。(まだ力が足らないのよ)

画廊Fなんかの扱い筋は、物凄くイイ絵を置いているのに、どの絵だって8万円程度で販売されていて、しかも、半額は画廊に払わなければならない。(しかも、レンタル料も作家が支払っている)

4万円なら買ってもいいけど、8万円では買わない。

そういう悪循環である。

一番の問題は、アタシの油彩は、まだ、他の作品と比較して、著しく完成度が低いということもある。

もう少し、沢山作らないと、高値では販売でるレベルではないだろう。

自分の作品を乾燥棚に掲示しながら、ぼんやりとそんなことを考える。

アルシュのポスターの裏側に描かれた作品は、どの作品も良く描けた。

ポスターの裏ということを除けば悪くない。

かといって、一日に20枚も絵を描くのに、新品のアルシュを使うというワケにもいかない。

理由は、抽象画は、まだ一枚も売れたことが無いからである。

そうして、この絵を見ながら、アタシも、この絵は一生買わないだろうという、絶望的な気持ちになるのであった。

はぁ。

やっぱ、額に入れて売るのは、天使の絵にしようかなあ。

そういえば、センセイにも、もうそろそろ、千住から出てみたらどうかというアドヴァイスを頂いた。

センセイがそういう話をするのは珍しい。

力がついてきたのかもしれない。